日本でもファンが多い画面の小さな「Compact」シリーズの新モデルとして、「Xperia XZ1 Compact」も発表された。前モデルの「Xperia X Compact」がミドルレンジモデルの「Xperia X」(日本未発売)をコンパクト化した位置付けだったのに対し、XZ1 CompactはフラグシップであるXZ1をコンパクト化した「フラグシップコンパクト」となっていることが特徴だ。フラグシップのコンパクトモデルは、「Xperia Z5 Compact」以来だ。
XZ1と同じく、プロセッサはSnapdragon 835を搭載。メインメモリもXZ1と同じ4GBとなっており、X Compactの「Snapdragon 650」と3GBメインメモリに不満を覚えた人も満足できるスペックだ。
防塵(じん)・防水性能について、X Compactでは海外向けは「非対応」、国内向け(NTTドコモの「Xperia X Compact SO-02J」)は「対応(IP65/68等級)」と差を設けていたが、XZ1 Compactはグローバル発表の時点でIP65/68の防塵・防水対応をうたっている。
アウトカメラはXperia XZ1と同じものを採用し、3Dクリエーターにも対応している。一方で、インカメラは800万画素の「Exmor R for mobile」を採用しており、この点はXZ1より若干見劣りする(XZ1のインカメラは1300万画素のExmor RS for mobile)。しかし、XZ1 CompactはXZ1にはない18mmという超広角レンズを備えている。これにより、120度という広い範囲を撮影できる。グループで自撮りするのに最適な仕様だ。
XZ1と同様に、OSは最新のAndroid 8.0を搭載する。ディスプレイの解像度がHD(720×1280ピクセル)でHDR非対応という点を除けば、XZ1をそのままコンパクトサイズにしたモデルと言っても良いだろう。
XZ1 Compactを手にしてみると、持った印象はX Compactと大きく変わらない。縦横サイズが129×65mmで変わらない。厚さはX Compactよりも0.2mm薄い9.3mmになった。9.3mmは今時のスマホとしてはやや厚く、前モデル同様の厚みが若干気になってしまう。重量は143gとX Compactからわずかに増加。先々代の「Xperia Z5 Compact」と比べても厚さと重さは増していることが気がかりだ。
背面はXZ1と同様にスッキリとしたデザインとなっている。展示機には技適マークが入っており、日本市場での発売も期待できる。Z5 Compactを2年間使い続けてきたユーザーはもちろん、ポケットに入れやすいコンパクトなAndroid端末に興味を抱いている人にとって、注目の1台になりそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.