Xperia XZ1/XZ1 Compactが搭載するアウトカメラのモジュールはXperia XZsやXperia XZ Premiumと同等のもので、先読み撮影や秒間960コマのスーパースロー映像撮影などを継承している。
今回の新機能は「先読み撮影(笑顔)」だ。従来の先読み撮影は、被写体が動き出した瞬間のカットを検出し続け、シャッターを押すと少し前のカットも一緒に保存できる機能だ。これに笑顔検出を加えることで、被写体が笑顔を見せた瞬間も検出できるようになった。
例えば、子どもに向けてシャッターを押すと、撮影した瞬間は目をつぶって失敗カットでも、カメラに残っている少し前の笑顔のカットも自動的に記録される。撮影が苦手な人でもベストショットを簡単に記録できるというわけだ。
もう1つが「オートフォーカス連写」だ。連写時に被写体の動きを予測しながらフォーカスを合わせるので、すべり台から降りてくる子どもや向かってくる電車などを、よりシャープに撮影しやすくなる。
Xperia XZ1 Compactだけの機能として、超広角インカメラ撮影も搭載された。画角120度の超広角レンズにより、手持ち撮影でも5人並んで撮影できる。インカメラでのセルフィー(自撮り)撮影が多い人には便利な機能だ。撮影時には一般的な広角80度撮影も選べる。その際は120度の写真をトリミングするが、超解像技術で800万画素をキープしている。
「3Dクリエーター」は専用アプリとカメラを使って、人の顔やさまざまな物体を3Dモデルとして取り込める機能だ。撮影は30〜60秒ほどで終了する。なお顔や頭部の周囲をスキャンするため、自分で撮影することはできず、他の人に撮影してもらう必要がある。また撮影中は動いてはいけないので、子どもを撮るときは苦労するかもしれない。
取り込んだ人の顔の3Dモデルは、3Dキャラのアバターと合成してさまざまな動きをさせたり、カメラのAR撮影などに利用したりできる。ドコモのマチキャラとしてホーム画面に登場させることも可能だ。
また、3DクリエーターではDMM.makeの3Dプリントサービスを利用したフィギュア出力にも対応する。発売後のアップデートで利用できるようになるという。
取り込んだ3DモデルはZIPファイルに格納された「.obj」形式の汎用(はんよう)フォーマットで保存される。このため、自身で一般的な3Dグラフィックツールに取り込んだり3Dプリントに使ったり、簡単な3Dスキャン機器として活用することも可能だ。
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