さて、他の機能も軽く見ていこう。
カメラ画面を左から右にフリックすると、撮影モードメニューが現れる。
例えば料理。オートと食事モードで撮り比べてみよう。
料理モードだと少し赤みがかかり、中央部が強調され、少し明るく撮れる。
続いてプロモード。申し訳ない、プロモードのスクリーンショットを撮った時、ついペンで落書きしちゃったのだ。
落書きは良いとして、プロモードだとAF枠をマルチか中央一点か選べるし、ISO感度や絞り値、ホワイトバランス、露出補正なども自在にセットできる。
その他、パノラマ、タイムラプス、スローモーション動画などの撮影も可能だ。
いろんな撮影モードの中に「食事」ってのが独立して用意されているなんざ、どういうニーズがあるかよく考えてあるなあと感心する所。
さて、逆に画面を右から左にフリックするとフィルタが各種現れる。特にハデハデなフィルタはないが、良い感じに雰囲気を変えてくれるものが多い。
という感じだが、最後に他の作例もいくつかおみせしたい。
まずは夜。普通の夜景をどうぞ。ISO500まで感度が上がりシャッタースピードも1/10秒へ。
ノイズも少なくて、夜でもけっこうキレイに撮れる。
ではここで「x2」をタップして2倍にしてみよう。
すると、望遠カメラではなく広角カメラのデジタル2倍ズームが使われた。
iPhoneのデュアルカメラもそうだが、ある程度以上暗いと、無理に望遠カメラを使わずに、広角側メラのデジタル2倍ズームに切り替わるのだ。
とはいえ、都市部では夜でも明るいのでOKかな。
さらにライブフォーカスなんか組み合わせると良い。背景が丸くキレイにボケてくれるからだ。
下のようなエッジが難しいシーンでもけっこう頑張ってきれいに背景をぼかしてくれた。えらいもんである。
ライブフォーカスは人物のためだけにあるのではないのである。
ただ、被写体が近すぎると「1.2m程度離れてください」と言われちゃう。近くのものを撮りたいときは素直に広角で撮るのがいい。
最後にお勧めの撮影機能を紹介しておきたい。
それはフローティングシャッターボタン。画面上の好きな場所にシャッターボタンを出現させる機能だ。
これ、使ってみると超便利。片手撮りするときとか、妙なアングルで撮りたいとき、親指が無理せず素直に当たる位置に「シャッターボタン」を置いとけば安定して撮れるのだ。
例えば「左手で片手持ち撮影するとき、親指で押しやすい場所にシャッターボタンを置いた」例。
良いアイデアである。
で、撮影した写真がこちら。
ボディーが大きくなると撮影時に持ち方に困ることがあるのだが、押しやすい場所にシャッターボタンを置けるとなると、すごく柔軟な撮り方ができるようになるのだ。
と、まあざっくりとこんな感じ。
画質的には、青空が妙にこってりしちゃうのは気になるが(でもこっちの方が好き、って人もいるだろう)、肌の表現力やライブフォーカス時のポートレート撮影は素晴らしい。
料理モードが独立して付いていたり、肌色の表現にめちゃ力を入れていたりと、「記録より記憶」というスマホカメラのニーズにきっちり応えてきたカメラといって良いだろう。
スマホカメラではトップ3にはいるデキであるし、特にライブフォーカスで人物を撮ったときの表現力はかなりのものなので、使ってみる価値ありである。
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