R11sはAndroid 7.1をベースにした「ColorOS」と呼ばれるOSを採用している。このOSの使い勝手がiPhoneに非常によく似ている。アプリはインストールするとデスクトップ(ホーム画面)に追加されていき、Android標準にあるアプリ一覧画面がない。
画面上部のステータスバーから下にスワイプすると、Android標準ではWi-Fiやモバイルデータ通信などのオン/オフができるクイック設定パネルと各種アプリの通知が表示されるが、ColorOSではアプリの通知のみだ。クイック設定パネルは、iPhone(iOS 11)のコントロールセンターのように画面下から上にスワイプすると出現する。
初期状態では、画面下部に「ホーム画面」「戻る」「履歴」のナビゲーションキーが表示されているが、これを隠して「ナビゲーションジェスチャー」に設定すると、アプリの画面からホーム画面に戻るには画面を上フリックするという、iPhone XのようなUIにすることもできる。
また、画面の何もないところを長押ししても、壁紙やウィジェットの設定モードにならない。壁紙はディスプレイの設定から、ウィジェットはデスクトップをピンチインすると設定モードになる。Android端末らしくないと感じるが、その反面、iPhoneからの乗り換えがスムーズにできるかもしれない。
なお、端末のレスポンスは素早く、快適に使える。
iPhone X以降、顔認証の注目度が上がっているが、R11sの顔認証機能も必見だ。とにかく速い。画面ロック解除に使えるが、端末を持ち上げると画面が点灯し、点灯したと思った瞬間にはロックが解除されている。電源キーを押す必要もない。OPPO独自の認証方式で0.08秒という認識スピードの速さが特徴だが、今までにない速さで快適だった。
ただ、この顔認証は写真でも認証されてしまう可能性があり、支払いなどの認証では使われない。顔認証はあくまで画面ロック解除が素早くできるのがメリット。より安全なのは指紋認証だ。また、かなり暗い場所でも顔を認識してくれるが、iPhone Xではできた、真っ暗な場所では認証されなかった。
一方、指紋センサーは背面に配置。この指紋認証も素早いが、ロック解除の際に一瞬、パスコードの入力画面が見えることがあるのが少し気になった。
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