前置きが長くなりましたが、まずはR11sの写りをどうぞ。
ポートレートモードで撮ったのがこれ。
すごい! いやあ、これはキレイに撮れている。背景のボケ方もほどよいし、肌も不自然になりすぎず、キレイで滑らか。
これで撮られたら、うれしいわ。
では、もうちょっと細かく見てみる。
まずは通常の「写真」モード。このモードでも顔はしっかり検出する。
撮影画面の右下にある「顔」アイコンをタップすると、「ビューティーレベル」を設定できる。デフォルトは「オフ」で、オンにした場合はレベルを「1」から「6」まで調整できる。
では、取りあえず「オフ」の時と標準的な美肌になる「レベル3」のときを見比べてみよう。
明らかに変わったのは、顔が明るく写るように露出が補正されたこと、顔の陰影が柔らかくなったこと、肌が滑らかになったことの3点。
これは良い。
さらにポートレートモードにすると、iPhoneを意識したのか、2倍のデジタルズームがかかってちょっと望遠になる。iPhoneと違うのは、人型をタップすると「2倍」と「等倍」を切り替えられること。
ポートレートモードで撮ると画像サイズも変わる。写真モードで撮った場合は16M(4608×3456ピクセル)で保存されるが、ポートレートモードでは望遠側は8M(3264×2448ピクセル)、広角側は20M(5184×3880ピクセル)で記録されるのだ。
望遠側で画素(ピクセル)数が減っているのは、たぶん望遠側にすると素直に中央部をデジタルズームで切り取っているから。一方、広角側は、デュアルカメラの両方のデータを使って奥行きを出した(≒背景をぼかした)結果、デュアルカメラの高画素の方(2000万画素センサー)の情報をベースにしているから元画像そのままのサイズで出しているんじゃないかと思う。
素直なのかややこしいのか分からんが、まあスマホ上で画像を扱う分には気にしなくても良い話だ。
さてここで、同じくビューティー機能に定評のあるHuaweiの「HUAWEI P10」と「HUAWEI Mate 10 Pro」にも登場願おう。
P10とMate 10 Proは、「ポートレート+芸術的ボケ味」にして、ビューティーレベルはデフォルトの「5(ちょうど真ん中あたり)」で撮ってみた。
結果はこちら。
P10とMate10 Proも意外に違っていて面白い。Mate 10 Proの方は彩度が高くて肌色もしっかり出ている。一方、P10は肌がやや白め。
色や階調の違いを分かりやすくすべく、R11sを含む3機種で撮った写真を並べてみる。
どれが良いかは好みもあるわけだが、ボケ具合も含めて一番ナチュラルでいい感じなのはR11sかも。色も明るさもボケ具合もほどよい感じ。
お次は室内写真。どれもポートレートモードで、背景ぼかし付きで撮影。
並べるとこんな感じ。
R11sは「暗所にも強い」とうたっている。並べてみると、明らかにR11sが他より明るくて色もキレイ。肌の色がわざとらしいかもしれないけれど、そもそも「わざとらしい」なんて言いだしたら成り立たない「スマホ」という世界に生きてるカメラなわけで。
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