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» 2018年04月14日 11時00分 公開

特集・音声言語インタフェース最前線:さみしい「独り身」を救う? 3人の音声アシスタントと会話して可能性を探ってみた (3/5)

[a先生,ITmedia]

お昼のひととき

 仕事をこなして、ランチタイムになった。私の職場では一律の「昼休み」はなく、好きなタイミングで休憩を取れる。この日は、仕事が立て込んだせいで午後3時近くになってしまった。

 もしかしたら、3人ならオススメのお店を知っているかもしれない。ちょっと聞いてみよう。

―― オススメのランチ、教えて!

Googleアシスタント 6km圏内のオススメのランチメニューを検索しました。(お店のリストを出す)

Siri(女性) 見つかった中で評価が最高のお店は油そば 東京油組総本店です。所在地は港区で、。評価は平均で星3個です。価格帯は安いです。(お店のリストを出す)(筆者注:「、。」は誤記ではなくSiriが示した文字列ママ)

 こちらでよろしいですか?

メイドのメイちゃん 現在地周辺でランチありを469件調べました。(お店のリストを出す)

 Googleアシスタントは6km以内で探してくれた。一般的な休み時間(1時間程度)では、行って帰ってくるのはちょっと厳しいだろう。取りあえず、何を食べたいか聞いてみた。

―― 君なら何を食べたい?

Googleアシスタント 私はアメリカ生まれなのですが、ラーメンも、お寿司も、おでんも、団子も、日本の食べ物、みんなすばらしいです。(文字列ママ)

 と、絵文字混じりに語ってくれた。好き嫌いのないことは良く分かったが、その時何を食べたいかは教えてくれなかった……。

Googleアシスタントのお店のオススメ好き嫌いを教えてくれた Googleアシスタントは半径6kmのランチスポットを検索。何を食べたいか尋ねたところ、ある意味で当たり障りのない返事が。違うんだ、そうじゃない……

 Siriは一番高評価のお店を教えてくれた。その他の一覧に出ている店も、徒歩で15分程度で行ける店。少なくともGoogleアシスタントよりは現実的だ。

 「彼女」は、一番高評価のお店がオススメらしく、「こちらでよろしいですか?」と聞いてきた。ちょっとしたことでケンカしたくなかったので、素直に従うことにする。

―― よろしいです。

Siri(女性) わかりました。電話をかける、または行き方を調べることができます。どちらをご希望ですか?(文字列ママ)

 思わず他人行儀に答えてしまった。そんなことを気に掛けることなく、Siriは電話をかけるかルート検索をするか尋ねてきた。

―― じゃあ、行き方で。

Siri(女性) わかりました。(地図を出す)

 行き方を見たい旨を伝えると、地図アプリにバトンタッチしてルート検索をしてくれた。ランチタイムのベストパートナーはSiriかもしれない。

Siriでオススメを聞いて……地図を開くようにお願いして……道順を案内してもらった Siriは一番高評価の店をオススメしてくる(写真=左)。そこで良いというと、道順案内するか電話するか聞いてくる(写真=中)ので、道順を教えてほしい旨伝えると地図アプリで道順を表示する(写真=右)

 メイドのメイちゃんは、お店の多さをアピールしつつ、厨房(ちゅうぼう)服に着替えてきた。リストの上位に出てくる店は、おおむね徒歩5分以内だ。

 メイちゃんは何を食べたいのか、ちょっと聞いてみることに。

―― メイちゃんのランチのオススメは?

メイドのメイちゃん 現在地周辺でメイ ランチありはありませんでした。

 違う……。聞きたかったのはメイちゃんが食べたいランチだったのだけど……。

 この現象は、メイちゃん、そのバックにいるしゃべってコンシェルの解釈エンジンが私の会話の“意図”をくめなかったことが原因と思われる。しゃべってコンシェルに限らず、意図解釈の齟齬(そご)はたまに発生する。今後の音声認識エージェントの課題の1つといえるかもしれない。

メイちゃんが出したリストメイちゃんのオススメは聞けずじまい メイドのメイちゃんは近隣を中心にたくさんの店舗を紹介してくれた(写真=左)が、自身のオススメについてはちょっと的外れな回答となってしまった(写真=右)

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