インタビュー
» 2018年07月17日 19時30分 公開

LTEモデルはどうなった?:「テクノロジー」と「ファッション性」を重視して製品展開――3年目を迎えた中国HuaweiのPC事業 (1/4)

スマホで定評のあるHuaweiがPC事業に参入して3年目を迎えた。同社のPC事業はどのような展開を描いていくのだろうか。コンシューマービジネス担当COOに話を聞いた。

[井上翔,ITmedia]

 移動体通信機器やスマートフォンなどで高い知名度をほこる中国Huawei(華為技術)。今年(2018年)で参入から3年目を迎えたモバイルPC事業では、タッチ対応の薄型クラムシェルタイプのノートPC「HUAWEI MateBook X Pro」を投入。日本でも日本語キーボードを搭載した上で6月から販売を開始した。

 そんな中、Huaweiでコンシューマービジネス事業担当COO(最高執行責任者)を務める万彪(ワン・ビャオ)氏が来日。日本メディアとのグループインタビューに応じた。

 さかのぼること約11カ月前の2017年8月、中国・深センで行われたグループインタビューでは「数」よりも「価値」を重視する姿勢を見せ、LTE通信に対応するノートPCも「予定がある」と語った万COO。約11カ月の間に、戦略上のアップデートはあったのだろうか。

 この記事では、インタビューの主なやりとりを紹介する。

万COO HuaweiのPC事業について熱く語る万彪(ワン・ビャオ)コンシューマービジネス担当COO
MateBook X Pro 構成によっては外部GPUも搭載する「MateBook X Pro」(写真はUSキーボード仕様。日本では日本語キーボードとなる)

Huawei PCのメインテーマは「テクノロジー」と「ファッション性」

―― 日本や世界の市場において、HuaweiのPCを買うのはどのような人であると考えまて製品開発をしていますか。

万COO スマートフォンの場合、それが普及して市場が発展するにつれて、ユーザーは技術面はもちろんファッション(デザイン)性においてより良いエクスペリエンス(体験)を求めるようになりました。そのことが、ここ数年のスマホの急速な進化をもたらしました。

 一方で、スマホと比べると、PCはこの数年大きな発展をしておらず、(ユーザー体験面で)遅れを取っている感じが否めません。

 なので、ノートPC事業に参入する際、私たちはイノベーティブ(革新的)な発想に基づいて、「スタイリッシュでハイテクなワークスタイル」を提供しようと考えました。「テクノロジー」と「ファッション性」が(HuaweiのモバイルPCにおける)メインテーマです。

 加えて、ソフトウェア面におけるエクスペリエンスも向上させたいと考えています。スマホと同じような使い勝手を実現し、スマホとのデータのやりとりをしやすくするなど、製品にハイテク感を組み込んで、人々のワークライフ(仕事環境)に届けようと思っています。

 従来のノートPCは、厚かったり外観が洗練されていなかったりするものもありました。(ある意味で)「スタイリッシュさ」に対するニーズを満たしきっていないと思うのです。

 弊社では、今までスマホで培ってきたデザインコンセプトや革新的な発想をモバイルPCにも取り入れています。クラウドを活用して、スマホとPC間の接続もシームレスにしました。今後はAI(人工知能)や音声機能といった新技術をPC製品にも取り込んでいきたいです。

薄いMateBook X Pro HuaweiのノートPCは薄型中心。これはメーカーとしてのテーマの一環のようだ

―― 日本語で「とんがった」という言い方もあります。“とんがった”人に“とんがった”PCを提供していくというスタンスですか。

万COO ノートPCに取り組み始めた時、人々にどのような価値を提供できるのか考えてみました。その際に先ほども言った「ハイテク」「イノベーション」「ファッション性」を兼ね備えた製品を作りたいと考えました。従来のPCの特徴を踏襲したものだけではなく、新しい要素を取り入れたいと思ったのです。

 従来の弊社製品は、ハードウェア面に重きを置いた新機能を搭載したり、外観デザインにファッション性を持たせたりしてきましたが、今後はアプリケーションと体験を向上させていきたいと考えています。

 例えば「ユビキタス」の世界では、いつでもどこでも(PCなどのネットデバイスが)接続されている状態です。そこで「4G」や「5G」といった通信技術を融合した製品が必要です。その次に来るのは、AIを(製品に)取り込むことです。そしてクラウドを通して、所有するデバイス間の相互接続を実現していきます。

 私たちのいる分野(通信・デバイス業界)では新しい要素が次々と出てきますから、これまで培ってきた経験やスキルをまんべんなくPC製品にも実現させていきたいと考えています。

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