で、大事なのは「花火の流れを読む」こと。これが一番大事。
デジタル一眼と三脚でガチに撮るときは、シャッタースピードを自由にコントロールできるので、画面の中の花火の締める割合とか、花火の「火」がサーっと流れていく光跡をキレイに捉えるとか、そんな美しい花火写真コントロールができる。
けれども“手持ち”のiPhoneだと、それは難しい。
そんなときは、撮影テクニックを駆使しなくてもキレイに撮れる瞬間を狙うのだ。
今どきの花火はすごくメリハリがある。小さい花火やその組み合わせで助走をした後、サビのとこでドカンとデカくてキレイなのが来る。そして小休止して、また次のテーマで小さいのから順に来て心の準備ができたころドカン、となる。
大会によって細かな違いはあるけれども、iPhoneできれいに花火を撮るときに狙うべきは「サビ」のとこにくる「ドカン」。
特に大きいやつが連発されて、最後の一番高くて大きい花火が開いたところで撮ると派手で良い写真になると思う。
手元にiPhoneしかないってときでも、その気になればこのくらい撮れるのだ。しかも立ったまま手持ちで撮影。
で、「どんな花火だった?」と聞かれたら、その一番デカいのを見せればOK。実際には30分弱で終わっちゃう小規模な花火だったとしても、だ。
そうそう、iPhoneで花火を撮るのは難しいので、「浴衣で来てる人の背中ごしに花火が写っている写真にすれば夏らしくて良い感じになるかな?」と狙ってみたら、彼女らは花火じゃなくて手元のスマホをみてました、という没カットがこちら。
手前の浴衣がちゃんと写るように明るさを合わせた結果、花火の方が……。
右の子はずっとiPhoneで何か調べているし、左の子は花火を撮ろうとiPhoneの画面見ているし、左上に写ってる人もスマホ越しに花火を見ているしで、「誰も直接花火を見てない花火写真」というとても現代的なカットになったのでありました。
これはこれで面白い。
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