海外渡航時のデータ通信 何がおトク?(大手キャリア編)(2/3 ページ)

» 2018年08月08日 15時50分 公開
[小林誠ITmedia]

au(KDDI・沖縄セルラー電話)

 au(KDDI・沖縄セルラー電話)には「海外ダブル定額」と「世界データ定額」という2つの海外パケット定額サービスがある。それぞれに特徴があるので見ていこう。

au世界サービス(auの国際ローミングサービス)について

 WiMAX+スマホを含むCDMA 1X WIN(3G)端末におけるau世界サービスは、3月31日をもって終了しています。

 3G端末ユーザーがau世界サービスを利用する場合、4G LTE端末への機種変更(契約変更)が必要です。


海外ダブル定額:申し込み原則不要 データ契約でも使える

 「海外ダブル定額」は、auのネット接続サービス(「LTE NET」または「LTE NET for DATA」)契約者なら原則として自動適用されることが大きな特徴。

海外ダブル定額のバナー

 料金は1日単位(日本時間の0時〜23時59分まで)の「2段階定額」で、以下の通りの設定となっている。

  • 0B〜1237.5KB(約1.2MB):1.6円/1KB
  • 〜2万5000KB(約24.4MB):1980円(固定額)
  • 〜2万5625KB(約25MB):1980円+1.6円/1KB
  • 2万5625KB以上:2980円(固定額)

 注意点はドコモの海外パケ・ホーダイと同様。海外でもデータ通信をガンガンする人にオススメだ。それほど大量に通信しない人は、次に紹介する「世界データ定額」の利用を検討したい。

世界データ定額:国内の通信容量を使って安価に通信!

 「世界データ定額」は、「データチャージ」対象のデータ(パケット)定額オプション・プランに加入しているスマホ・ケータイ・タブレットを対象とするオプションサービスで、24時間980円を支払うことで国内のデータ(パケット)容量の範囲内で高速通信できることが大きな特徴。

 ドコモのパケットパック海外オプションと同様に、「使い始めてから24時間」利用できる分かりやすいサービスだが、元祖はauのこのサービス。「国内のデータ容量を使う海外データサービス」の先駆けでもある。

世界データ定額のバナー

 利用開始時(時間超過後の再利用時)には、Webブラウザまたは専用アプリによる接続操作が必要となる。少し面倒に感じるかもしれないが、不用意にデータ通信されないという観点では安心だ。

 無料の会員プログラム「au STAR」に加入していると、毎月1回の利用が無料となることも魅力。au STAR会員なら特別な手続きは必要ない。

 ただし、世界データ定額には以下の通り注意点もある。

「世界データ定額」利用に当たっての注意点

  • 世界データ定額はデータチャージと対象のデータ定額オプション・プランを合わせて契約すると自動的に適用されます
  • 世界データ定額の対象回線において、海外ダブル定額を利用したい場合は、事前に「世界データ定額 拒否オプション」を申し込むか、データチャージを解約する必要があります
  • このオプションでは国内のデータ通信容量を“共有”します。容量を使い切ってしまった場合、通信速度は上下最大128kbps(理論値)に制限されますが、データチャージを使って速度を回復できます
  • 世界データ定額や海外ダブル定額が適用されない回線、あるいは両サービスの対象外となる国・地域でのデータ通信は「1.6円/1KB」の従量課金となります。

【訂正:8月9日13時30分】上記『世界データ定額』利用に当たっての注意点」について、参考情報に誤りがあったため、正しい情報を元に訂正いたしました

 

ハワイ・アメリカ無料キャンペーン(9月30日まで)

 auは9月30日まで、米国において世界データ定額の利用料を無料とするキャンペーンを実施している。

 適用回数に制限はなく、期間中なら何度でも利用できる。具体的な対象地域は以下の通り。

  • アメリカ本土
  • アラスカ
  • ハワイ
  • プエルトリコ
  • 米領バージン諸島

 なお、国内のデータ容量が消費されることには変わりがないので注意しよう。


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