「WiMAX 2+」から「ウルトラシェアパック」へ――大手キャリアの大容量プランに乗り換えてからの1カ月を振り返る5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/3 ページ)

» 2018年09月27日 14時20分 公開
[島田純ITmedia]

理由その3:「docomo Wi-Fi」のエリア拡大・高速化

 ウルトラシェアパックへの一本化で理想に近づくとはいえ、WiMAX 2+サービスを解約するにあたって、唯一の不安要素は容量(実質)無制限ではないことです。

 WiMAX 2+単独のハイスピードモードでは「直近3日間で10GB」という容量制限はあるものの、超過時の速度制限が適用されるのは夜間のみ(18時から翌日2時まで)で、月間の容量制限はありません(参考記事)。利用する時間帯によりますが、仕事で使う場合は実質制限はないともいえます。

 一方で、ドコモのウルトラシェアパックは直近の通信量による速度制限はないものの、大容量とはいえ月間の容量には限りがあります。

 しかし、この月間容量問題はドコモの公衆Wi-Fi(無線LAN)サービス「docomo Wi-Fi」を活用することで解決できそう、という見通しを立てています。というのも、docomo Wi-Fiはドコモショップやコンビニエンスストア、コーヒーショップなど使えるスポットが今も増えています。2017年後半からはマクドナルドの一部店舗で使えるようになりましたし、電車やバスでも使えるケースが出てきました。

アクセプタンスロゴ 東京の地下鉄(東京メトロ、都営地下鉄)の駅ではdocomo Wi-Fiが利用可能

 さらに、より高速な「IEEE 802.11ac」での通信に対応するスポットもジワジワと増えています

 光回線を利用しているスポットが多いこともあり、docomo Wi-Fiは元々高速な傾向にありましたが、最近の11ac対応スマートフォンやノートPCと組み合わせると本当に快適に通信できます。

上下ともに200Mbps超え ドコモショップ丸の内店(東京都千代田区)の前でdocomo Wi-Fiの速度を計測。11ac対応スポットなら上下ともに200Mbps(25MB/秒)超の速度が出ることもある

 実際のところ、8月には国内・海外出張がなかったこともあり、シェアパック50のデータ容量を使い切ることはありませんでしたが、外出が続く場合はdocomo Wi-Fiを活用する機会を増やせば容量不足時にも対処できます。

理由その4:海外利用時にもパケットを使える

 ドコモでは2018年3月から「パケットパック海外オプション」を提供しています(参考記事)。このオプションでは、24時間980円(非課税)を支払うことで、対象の国・地域で国内のパケットパックの容量を使って高速通信できます。

 国際ローミングサービスが提供されていないWiMAX 2+サービス(※)と比べると、このサービスは大きなアドバンテージといえます。

※auで契約した場合は「au世界サービス」の「海外ダブル定額」(1日最大2980円・非課税)を利用できます

 筆者も以前、中国で海外オプションサービスを使いましたが、国内と変わることなく海外でもデータ通信が利用できて、困った時も日本語で24時間サポートが受けられるので、渡航先で通信関連のトラブルが発生した際にも安心です。

 パケットパックの容量を増やすと、海外渡航時に使えるデータ通信量も増えることになります。海外ではプリペイドSIMカードを買った方が安価に通信できることもありますが、渡航先や滞在日数によってはこのオプションを利用した方がおトクであることも見逃せません。

パケットパック海外オプション 国内データ通信量をそのまま海外で使える「パケットパック海外オプション」も後押し

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