Wi-Fi Security for Businessを利用することで、外出先でクラウドサービスを使う際も、社内と同じレベルの安全性で利用できる。クラウドサービスはSSLでサービスの入り口は強化されているが、「データのやりとりそのものは、必ずしも安全とはいえません」とALSIのセキュリティ事業部 サービス事業推進部 副部長の竹花裕樹氏は指摘する。「SSL自体は安全ですが、やろうと思えば復号することができます。SSLだから安心と思い込んでいるところに怖さがあります」
その点、Wi-Fi Security for BusinessはVPNなので、会社の回線を使っているのと同じことになり、誰からもほぼ見ることはできない。「社内のセキュリティを高めても、外に持っていくことはできない」(竹花氏)ため、ネットワークを見直すことも考えるべきだ。
また、Wi-Fi Security for Businessを利用することで、社外のWi-Fiも安心して使えるようになり、社内ネットワークの負荷を大幅に軽減できるという。
会社のスマホでは、社内のWi-Fiしかつなげないよう制限をかけている企業が多い。そうすると、例えば100MBのアプリをアップデートしなくてはならない場合、端末が100台、200台と増えていけば、社内ネットワークを相当な量のデータが流れる。通信がSSLで行われると、それがさらに数倍以上になる。100MB×端末台数×数倍なので驚異的なデータ量だ。OSアップデートとなれば、さらに大きなデータになる。
「そうなると、サーバ等の機器に高負荷がかかり、ダウンしやすくなります。実際にこういう状態になって、1日中、仕事ができなくなったという事例もありました」と竹花氏は話す。
もちろん、設備を増強すれば大容量のデータにも対応できるが、コストを考えると現実的ではない。自宅のWi-Fiを使う手もあるが、情報システム管理者が個々人のWi-FiのSSIDまでを管理するには無理がある。そうすると社内のWi-Fiだけつながせるしかない。本当はデータをオフロードさせたいのに……というジレンマだ。
今は企業でも営業担当者などは業務で動画を使う機会が多いという。Wi-Fiを使わずに動画を見ると、パケット通信量の上限に達してしまうこともある。この辺りの悩みはコンシューマーと同じだ。「Wi-Fiを使えると使えないとでは、ビジネスへのインパクトが変わってきます。Wi-Fi Security for Businessを導入すれば、Wi-Fiを使いたい場合に非常に大きなメリットがあると断言できます」(竹花氏)
プライベートVPNサーバを利用するオプションも、今後用意する予定だ。プライベートサーバを通ったアクセスのみクラウドサービスの利用を許可するといった設定が可能になり、より安全性が高まる。また、ALSIが提供するWebフィルタリングサービスを組み合わせることも可能だ。
働き方改革によって、社内だけで仕事をする時代ではなくなり、自宅や外部のWi-Fiを使って安全に仕事ができる環境が必要となる。その際、Wi-Fi Security for Businessは低コストで高い安全性を確保し、さらに社内ネットワークの負荷軽減にも貢献してくれる頼もしいサービスとなってくれるはずだ。
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