INFOBAR xvには800万画素カメラが搭載されている。評価としては、今の低価格ケータイ並みだが、手ブレ補正やHDRの使い方次第でキレイに撮れるカメラという印象だ。ただ、フォトHDR有効時と手ブレ補正を同時に有効にはできないので、本体をしっかり持って撮影するようにしたい。
利用前に知っておきたいのが、カメラ画質設定で「800万画素」を選ぶと画角が広くなること。より高画質の600万画素だとINFOBAR xvの画面サイズに合わせて左右がカットされる。また、画像補正の設定ではフォトHDRと手ブレ補正のどちらを利用するかが選べる。明るい屋外だとフォトHDRがおすすめだが、暗い場所だと手ブレ補正を選ぶといいだろう。
アプリの機能は、基本的にはauがプリインストールしているものを利用できる。天気予報や経路検索のauナビウォークなどは搭載されているので、そこまで不自由はしないだろう。この他、auスマートパスの「アプリ取り放題」も利用できる。
ブラウザはスマホと同等のものを搭載している。タッチ操作はできないが、昔のauケータイのように方向キーの他、左右のキーでページスクロールが可能だ。ポインター操作に切り替えることもできる。液晶がワイドVGAなのに加えて、処理性能がそこそこ速いので快適にサイトを見ることができた。ちょっとWeb検索で調べ物をしたいときなどに重宝する。
音楽プレーヤーは、スマホと同じく本体に保存したAACやMP3の楽曲ファイルを再生できる。再生は本体スピーカーの他、Bluetooth のヘッドフォンからも出力できる。また、Micro USB用の3.5mmヘッドフォン端子への変換ケーブルにも対応している。
FMラジオ搭載なのもauケータイらしくて面白い。実はアンテナとしてMicro USBケーブルを挿すだけでも受信できる。今どきだとモバイルバッテリーと一緒にMicro USB端子のケーブルを持っている人も多いと思われるので、緊急時に意外と使える機能といえる。
他製品との連携機能にも注目。スマホとBluetooth接続し、iPhoneのSiriやAndroidのGoogleアシスタントをINFOBAR xvの通話機能から音声操作できる。実質、スマホ向けアシスタント機能対応のBluetoothヘッドセットとして動作する機能だ。利用中はINFNOBAR xvのネットワークが一切使えなくなる他、スマホと近い場所で利用すると先にスマホ側のマイクが反応してしまう。使いどころかちょっと難しい機能といえる。
この他、近年のauケータイに搭載されている「テレビde写真」にも対応。撮った写真を、別売りの「テレビde写真受信機」を接続した大画面テレビに表示できる。
ネットワーク周りはWi-Fi(IEEE802.11b/g/n)とテザリング、Bluetooth 4.1に対応。テザリングで利用したいと考えている人は、INFOBAR xvの最大通信速度が下り150Mbps上り25Mbpsなので、一般的なスマホよりも速度が出にくい点は注意しよう。
防水・防塵(じん)やおサイフケータイには対応していない。特に防水非対応は、近年のケータイからの乗り換えだとちょっと不便に感じるかもしれない。
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