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» 2018年12月06日 09時39分 公開

Qualcomm Snapdragon Tech Summit 2018:5G初対応の「Snapdragon 855」発表、Qualcommは「ミリ波」対応の技術力をアピール (3/3)

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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AT&TとVerizonが5G通信のデモを実施

 今回は2019年前半にも米国でスタートする商用5Gローンチのアピール機会ということもあり、米VerizonのChief Network Engineering Officerでワイヤレスネットワーク担当長のNicki Palmer氏、米AT&Tシニアバイスプレジデントでワイヤレス製品マーケティング担当のKevin Petersen氏が登壇して、それぞれ両社での取り組みを語った。また英国からは、英EE/BTグループで5G担当エグゼクティブアドバイザーのFotis Karonis氏が登場し、同国でのローンチ計画を説明した。

 5Gにおける従来の通信規格との最大の違いは、適用分野の広さにある。大容量通信かつ、低遅延で高品質なサービスを提供する5Gは産業界での活用が本格的に進む契機になるとみられ、特に工場やオフィスビル、倉庫等での自動制御や管理システムへの応用、自動運転車での利用など、次の10年〜20年のインフラの根幹を担うことになる。Qualcommを含む携帯キャリアのパートナー各社もその点を特に強調しており、産業界や社会インフラでの転換点となることに期待を寄せている。

Qualcomm 米VerizonのChief Network Engineering Officerでワイヤレスネットワーク担当長のNicki Palmer氏
Qualcomm 米AT&Tシニアバイスプレジデントでワイヤレス製品マーケティング担当のKevin Petersen氏
Qualcomm 5Gは都市部をカバーするミリ波に、カバー範囲をさらに広げるSub-6(6GHz帯)、そしてその隙間を埋めて面展開を可能にするLTE(Gigabit LTE)の多層構造が特徴となる
Qualcomm 英EE/BTグループで5G担当エグゼクティブアドバイザーのFotis Karonis氏。英国内での商用ローンチロードマップを紹介する
Qualcomm Amon氏は「現在われわれが対面しているのは、5G全体のごく氷山の一角にすぎない」と話す

 イベントに登壇したAT&TとVerizonの2社のネットワークをアピールする理由もあり、基調講演後に開放された2つのデモブースでは、それぞれAT&TとVerizonの5G基地局を模した環境が用意され、実際に両ネットワークに対応した端末を使ったライブデモを体験できた。現在はまだ大容量データのダウンロードや8Kなど高画質映像のストリーミングがせいぜいだが、今後は産業界などでの活用が進むにつれて、より生活に根ざしたさまざまなアプリケーションが登場してくるだろう。現在はまだ正式ローンチ前の前哨戦といった体だが、一通り5G展開の開始された2020年以降の事例紹介やデモに期待したい。

Qualcomm 2019年前半での投入を予告するMoto Modsの5G対応モジュール
Qualcomm 5G対応Moto Modsは厚みがあるが、Qualcommのレファレンスに沿って左右上端の3面に5Gアンテナが設置されている他、2000mhAクラスのバッテリーを搭載しており、5Gで消費しがちな電力を追加補充する
Qualcomm Samsungと同様に「5G UWB」のアンテナ表示
Qualcomm 会場に特別に設置された5Gのミリ波アンテナからファイル転送を行うデモ
Qualcomm 今回のMoto Modsのデモで用いられたのはVerizonが展開予定の28GHz帯のミリ波用アンテナ
Qualcomm AT&Tが最初に市場投入する5G対応製品はNetgearの「Nighthawk」と呼ばれるモバイルルーター。本体サイズは割と大きい
Qualcomm AT&Tの仮設ネットワークでデモされているのは高画質動画のストリーミング
Qualcomm AT&T側のアンテナは39GHz帯のミリ波対応となっている。下側に見える小型のアンテナはLTE用
Qualcomm 現在Qualcommが提供している5G関連ソリューション群

(取材協力:クアルコムジャパン

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