自分のスマホやタブレット、周辺機器を使う場合、今は自分で購入し、持ち歩くこと普通だが、「デバイスクラスタ」を活用すると、デバイスのシェアリングやレンタル、町中にある公共交通機関のモニターを少しだけ借りて、自分のために使うことができるようになる。新しいデバイスの使い方を実現できるプラットフォームとして展示されていて、デモで使い方を体験できる。
例えば、スマホで目的地までの経路検索をする場合、その場に行かないと進む方向が分からない場合がある。デバイスクラスタに対応した改札だと、通過する際にスマホをタッチすると、改札を出た後にどちらの方向に進めばいいかが表示される。
また、バス停留所では、乗り場がたくさんあって、どこに行けばいいのか分からない場合も多い。このソリューションを使うと、スマホをかざすと、どの乗り場に進んだらいいのかが分かる。
コンビニなどにあるサイネージでは、道案内に加え、お店から発行されたクーポンの表示もできるという。来店を促すために使えるというデモだ。
タブレットやスマホを貸し出すような、デバイスクラスタ対応店舗に行った場合は、自分のスマホをタッチすると、ホーム画面の壁紙やデータの状態など、自分用の環境が自動で端末に設定され、自分のものとして使えるようになる。また店舗側は、どのユーザーがどのデバイスを使っているか、デバイスの管理画面で確認できる。メンテナンスのためにデバイスの利用を一時的に停止することも可能。ユーザーがどのくらいの時間デバイスを使っているかを確認し、課金することもできる。
実用化するにはパートナーの開拓が必要だが、基盤とアプリケーションを導入してもらえれば、すぐにでも実現可能だという。デバイスシェアリングという新しいデバイスの使い方が登場するかもしれない。
ドコモとAGCが共同開発し、11月7日に発表された「ガラスアンテナ」も展示されている。景観を重視しながらスモールエリアを構築できるアンテナで、室内側の窓にガラスアンテナを貼り、屋外をエリア化する。今回開発したガラスアンテナは3.4GHz帯から3.5GHz帯の周波数に対応し、従来のスモールエリア向けのアンテナと同等のエリアを構築できる。周波数の割り当てが決まり次第、5Gの周波数への対応も検討するという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.