Huaweiは2月24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催されるMWC19 Barcelonaに合わせて、プレスカンファレンスを開催し、フォルダブル(折り曲げられる)5Gスマートフォン「HUAWEI Mate X」を発表した。
HUAWEI Mate Xは、ディスプレイが山折りに曲がる構造になっており、折りたたみ時は前面が6.6型(1148×2480ピクセル)で、背面が6.38型(892×2480ピクセル)となる。背面の方が小さいのは、背面の左側にカメラなどを搭載する縦長のエリアが設けられているためだ。ディスプレイを開くと画面サイズは8型、解像度は2200×2480ピクセルとなる。
折り曲がる構造は「Falcon Wing Design」と呼び、鳥の翼のように、閉じたときに隙間なく収まることを強調。これを実現するために、ヒンジ部には100以上の部品が使われているという。
機能面では、本体側面の電源キーに指紋センサーを搭載。Leica監修のカメラを搭載し、広角+超広角+望遠のレンズで構成されるトリプルレンズカメラとなる。折りたたみ時は両面ディスプレイになるため、自撮りにも同じカメラを使える。また、誰かを撮影する際に、背面ディスプレイにミラーリングで表示して、どのように写るかを見せることもできる。
オープン時のディスプレイは、タブレットの感覚で大画面を活用できる他、画面を2分割して、マルチタスク操作などに用いることも可能。
2個に分けられた4500mAhのバッテリーを搭載し、スピーディーに充電できることも特徴だ。「HUAWEI Mate 20 Pro」では最大40Wの超高速充電「HUAWEI SuperCharge」を実現したが、それを最大55Wに進化させた。
HUAWEI Mate Xは、世界の通信キャリアが2019年以降にサービスを開始する5Gに対応していることも大きな訴求点だ。競合他社も続々と5Gスマホやそのプロトタイプを発表しているが、Mate Xは、サブ6(6GHz以下)において、5Gの本来の通信速度に2倍のスピードで通信できるという。
HUAWEI Mate Xの発売時期は、投影されたスライドには「2019年の中頃」とあったが、リチャード・ユー氏は「6月」と話した。8GBのメインメモリと512GBのストレージを搭載し、予定価格は2299ユーロ(約29万円)。Samsung Electronicsが発表した「Galaxy Fold」が1980ドル(約22万円)〜なので、それなりの価格になることは予測されたが、2299ユーロという価格が発表された瞬間は、会場がどよめいた。
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