難しいことはAIがやってくれる 「AQUOS R3」のカメラはスマホまかせで快適荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2019年07月11日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
AQUOS R3 柔らかい曲線を持つ「AQUOS R3」。ハイテクくさくないデザインがいい

 シャープの「AQUOS R3」が搭載するデュアルカメラは他社とはひと味違う「超広角カメラは動画用、メインカメラは静止画用」の分担式。前年の「AQUOS R2」から受け継いだ構成なのだけど、これがなかなかユニークに進化していて面白いのである。

 一番大きな進化は、イメージセンサーを2000万画素から今のスマホ用標準画素数ともいえる約1220万画素に落としてきたこと。暗所に強くなった上に、デュアルピクセルセンサーでAFがより高速になった。

 もう1つはAI関係。シャープといえばAIで、カメラでもAIが大活躍している。「人間が楽をして、ただ撮っていれば、後はAIがやってくれる」的な感じがいい。カメラ機能はシンプルで撮るだけなんだけど、実はその後でAIがいい感じにしてくれるっていうわけだ。

写真撮影時にAIはどんな仕事をするのか

AQUOS R3 ちょっとゴージャス感のあるAQUOS R3を構えるの図

 AQUOS R3のカメラはR2と同じく2つ。上が動画専用の超広角、下が標準カメラ。

AQUOS R3 2つのカメラ。上が動画専用の「ドラマティックワイドカメラ」。下が静止画と動画の両方で使える標準カメラだ

 標準カメラ(メインカメラ)は約1220万画素でレンズはF1.7。AQUOS R2よりちょっと明るくなった。焦点距離は35mm判換算で約26mm。もちろん光学式手ブレ補正付き。まあ広角寄りのスマホカメラのスタンダードだ。

 まずは静止画から。カメラを起動したら最初にセッティングをチェック。インテリジェントフレーミングやオートHDRはオンに、ガイド線も入れておくといい。

AQUOS R3 設定が重要。インテリジェントフレーミングとオートHDRはオンにしておきたい

 そしてまずはいつものガスタンクから。ちょっと天気が悪くてもやっとしちゃったけど、そこは梅雨時ということで勘弁を。カメラ機能は「AI AUTO」にさえしておけば、めちゃシンプルなんだなぁというのを分かってもらえればいい。

AQUOS R3 カメラアプリはシンプル。中央下にある小さな四角がAFポイント
AQUOS R3 薄く雲がかかっていたので鮮やかさには欠けるが、天候の割にバランスがいい写り

 やはり青空ものが欲しいよねってことで、青空+花。花の名前は聞かないでください。苦手なのです。取りあえず青空も緑もほどよく鮮やかで、しかも鮮やかさがウソくさくないのがポイントかな。

AQUOS R3 このアングルでもちゃんと花と認識してくれた
AQUOS R3 青空も緑も花も、色も明るさも完璧。これは気持ちよい

 もう1つ、古くて昭和な雰囲気を醸し出している団地を。青空との対比がよかったので。でも傾いてしまった。

AQUOS R3 青空と昭和の団地。これは極端な例だけど建物を斜めから撮ると傾きがち

 まあこれはわざとなんだけど、あるよね、そういうこと。そんなときはフォトアプリを開くべし。サムネイルにアイコンが付いているはず。

AQUOS R3 インテリジェントフレーミングが行われたアイコンが付いている

 これが「インテリジェントフレーミング」機能。撮影したとき、AQUOS R3内のAIとやらが「もっといいフレーミングがあるよ」って補正してくれるのだ。例えば傾いていたら直してくれる。

 2つセットになっていて「おすすめ画像」ってのが自動的に修正されたもの。確かに真っすぐになっている。これを使えばいいのだ。

AQUOS R3 自動的に補正された画像。これはありがたい。建物が斜めになっていると気になるからね

 AQUOS R3の特徴は、こういう「AIがそっと直してくれるので、そっちの方がよければ使ってね」という親切設計なのだ。

 「どんな構図でどうとるかはオレが決める。AIにとやかくいわれる筋合いはねぇ」って人は他の端末が向いているけど、たいていの人はそうじゃないし。まあ、以前からある機能なんだけど、特徴的なので取り上げてみた。

 AIシリーズ、次は「料理」。言うまでもなく料理認識機能が付いているのだけど、それがかなり優秀なのだ。白い皿に白いかき氷って普通はもうちょっと暗く写ってかき氷らしさが失われがちなのだけど、しっかり白くキレイに撮れている。

 ちなみにこれ、ハニーナッツ。冷たくてふわっとして細かくて甘い氷と、常温でちょっと塩気のあるナッツの組み合わせが絶妙すぎて幸せでした。

AQUOS R3 かき氷をオートで撮るって意外と難しいのだ。しかも一般的な料理とは形状が違うので、瞬時に「料理」と判断してくれたのはえらい
AQUOS R3 このかき氷は絶品でした。写りもかき氷らしく撮れている

 例えばこれも、全体に色が淡くてお皿に光が反射しているので、オートできれいに撮るのは難しいのだけど、AQUOS R3の料理認識機能は優秀だ。

AQUOS R3 めんたいこオムライスというちょっと面白い取り合わせ。おいしそうに撮れないカメラもある中、しっかり撮ってくれました
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