新「iPad Pro」が3月25日発売 トラックパッド対応の「Magic Keyboard」も登場

» 2020年03月18日 22時20分 公開
[田中聡ITmedia]

 米Appleが3月18日(現地時間)、「iPad Pro」の新モデルを発表。2020年3月25日に発売する。iPad Proは2018年11月以来、約1年4カ月ぶりの新製品となる。

iPad Pro 「Magic Keyboard」を利用できる新しい「iPad Pro」が登場

 先代と同じく、ディスプレイサイズは11型(2388×1668ピクセル、264ppi)と12.9型(2732×2048ピクセル、264ppi)の2種類、カラーはシルバーとスペースグレイの2色を用意する。ストレージ容量は128GB、256GB、512GB、1TBの4種類で、64GBモデルはなくなった。

 価格は11型のWi-Fiモデルが8万4800円(税別、以下同)〜13万9800円、Wi-Fi+Cellularモデルが10万1800円〜15万6800円、12.9型のWi-Fiモデルが10万4800円〜15万9800円、Wi-Fi+Cellularモデルが12万1800円〜17万6800円。

 プロセッサは「A12Z Bionic」に進化。8コアのグラフィックプロセッサを備え、4K動画の編集や3Dのデザインなどを快適に行えるとしている。Appleは「ほとんどのノートPCよりも高速」とアピールする。

 リフレッシュレートが最大120HzのProMotion、最大輝度600ニト、環境に応じて画質や明るさを調整するTrue Toneなど、ディスプレイのスペックは先代と変わらない。

iPad Pro

 カメラは1200万画素の広角カメラに加え、新たに1000万画素の超広角カメラを搭載。4つのスピーカーと合わせて、写真やビデオの撮影シーンが広がった。前面には700万画素のTrueDepthカメラを備えており、Face IDやFaceTimeで利用できる。

iPad Pro デュアルカメラ+LiDARスキャナーを搭載

 ARコンテンツをさらに楽しめるよう、LiDAR(Light Detection and Ranging)スキャナーをカメラ横に搭載。光が対象物に到達してから反射して戻るまでの時間を測定して距離を割り出すもので、最大5メートル先の距離を計測し、屋内でも屋外でも使える。カメラやモーションセンサーと連携し、より素早く正確にARコンテンツを楽しめることが期待される。

 先代のiPad Proと同様に、第2世代のApple Pencilを利用できる。指紋センサーのTouch IDは備えていない。

 サイズは11型が178.5(幅)×247.6(高さ)×5.9(奥行き)mm、12.9型が214.9(幅)×280.6(高さ)×5.9(奥行き)mm。重量は11型のWi-Fiモデルが471g、Wi-Fi+Cellularモデルが473g、12.9型のWi-Fiモデルが641g、Wi-Fi+Cellularモデルが643g。

「Magic Keyboard」を5月に発売 3万円台

 iPad Proにマグネットで取り付けられるキーボードの新製品「Magic Keyboard」を5月に発売する。フルサイズのバックライトキーボードを備え、よりノートPCに近い使い勝手を目指した。

iPad Pro フルサイズのキーボードを備える「Magic Keyboard」

 トラックパッドを利用できるのも大きな特徴だ。スワイプでホーム画面に戻ったり、アプリを切り替えたりできるマルチタッチジェスチャーや、カーソル移動などの操作が可能。トラックパッドを使った操作はiPadOS 13.4から利用可能になる。

 iPad Proの画面を見やすい角度に130度まで調整できるフローティングカンチレバーや、iPad Proを充電するためのUSB Type-Cポートも備える。折りたためばケースとしても活用できる。

iPad Pro

 Magic Keyboardは第1世代と第2世代の11型iPad Pro、第3世代と第4世代の12.9型iPad Proで利用できる。価格は12.9型向けが3万7800円、11型向けが3万1800円。

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