Appleが2020年秋に「iOS 14」を一般ユーザー向けに配信する。新OSについて毎年気になるのが対応機種。iPhoneは数年前の古い機種でもOSバージョンアップに対応しており、1つのモデルを長く使えるのが魅力だ。2019年秋に配信した「iOS 13」では、それまで長く最新OSに対応してきた「iPhone 5s」だけでなく、「iPhone 6/6 plus」も対応から外れた。では、iOS 14はどうなのか。
iOS 14の対応機種は以下の通り。
2019年のiOS 13発表当時と比較すると、違いは(その後に発売された)「iPhone 11」シリーズと「iPhone SE(第2世代)」が追加されたことのみ。つまり最も古い対応機種はiOS 13と同じで、「iPhone 6s/6s Plus」と「iPhone SE(第1世代)」は今回も生き残った。iPhone 6s/6s Plusは2015年9月発売、iPhone SE(第1世代)は2016年3月発売なので、2016年秋配信のiOS 10から2020年秋配信のiOS 14まで、計5回のOSバージョンアップが可能になる。
この「5回」という数字はiPhone 5sに並ぶ史上最多タイとなる。2013年9月に発売されたiPhone 5sは、2014年のiOS 8から2018年のiOS 12まで5回のOSバージョンアップに対応したが、iPhone 6s/6s PlusとiPhone SE(第1世代)はこれに並んだ。OSバージョンアップがこれまで通り年に1回だと想定すると、少なくともiPhone 6s/6s Plusは6年、iPhone SE(第1世代)は5年半、現役で使えることになる。
iPhone SE(第1世代)は、約4年ぶりに後継機が出たばかりだが、4型という(今となっては)小さなディスプレイを搭載するモデルはSE(第1世代)以降出ていない。このサイズに愛着があってSE(第1世代)を使い続けている人には朗報といえる。
iPhone 6s/6s PlusとiPhone SE(第1世代)はともに「A9」チップを搭載しており、OSバージョンアップの打ち切りは同じタイミングになる可能性が高い。iOS 14で最後になるのか、2021年に出るであろう「iOS 15」にも対応して記録を更新するか、注目だ。
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