KDDIと沖縄セルラー電話は6月25日、5G通信サービス用の料金プラン「データMAX 5G ALL STARパック」の提供を開始する。各種割り引き前の月額料金は1万1150円で、月間のデータ通信容量が2GB以下の場合は自動的に1480円引きとなる。
(記事中の価格は、特記のない限り税別)
【追記:21時20分】このプランの導入背景に関する説明を追記しました
データMAX 5G ALL STARパックは、au 5Gのサービス開始時に発表されたプランの1つ。国内における端末単体のデータ通信容量は無制限(※1)で、以下のエンターテインメントサービスの利用権が付帯する。
なお、端末単体でのデータ通信でも、大量のデータ通信または長時間接続を伴うサービスを利用する場合は速度制限が実施される。一定期間内に大量のデータ通信を行った場合も、混雑時間帯に速度制限が実施される。
また、テザリング、データシェアや世界データ定額での利用時には、月間80GBのデータ容量制限が別途設けられている。テザリングはオプションサービスで別途契約が必要だが、このプランの場合は追加料金なく利用できる。
このプランで適用できる割り引きサービスは以下の通り。
適用可能な割り引きを全て適用した場合、新規契約または契約変更から最大6カ月間は5460円(月間通信容量が2GB以下の場合は3980円)から利用できる計算となる。
(※1)新規契約または契約変更から25カ月間適用。月途中での契約時は、初月の割り引きは日割り計算(8月31日に受け付け終了予定)
(※2)新規契約または契約変更から6カ月間適用。ただし、一部の割り引きプログラムを過去に適用したことがある場合は対象外(受け付け終了日は未定)
au 5Gの開始に当たり、KDDIは「一緒に盛り上げるパートナーが必要」(秋山敏郎アライアンスビジネス企画部長)という認識を持っていた。
同社は5G開始前から市場の広がりを見せていた動画配信サービスに着目していた。同社はすでにNetflixをバンドルした料金プランを提供しており、一定の評価を得ている。それとは別に、Apple Musicをキャリア決済で利用できる上に無料体験できる仕組みも導入していた。さらに、検索面における業務提携から関係を深めてきたGoogleには、動画配信を手がけるYouTubeという子会社がある。その上、同社は「ビデオパス」という自前の動画配信サービスを手がけてきており、それをテレビ朝日との合弁体制に切り替え、TELASAとしてリニューアルすることになった。
すでに関係を構築したパートナーと一緒に、コンテンツで5Gを盛り上げる――そのような文脈で生まれたのが、データMAX 5G ALL STARパックのようだ。
新型コロナウイルスによる「新しい日常(ニューノーマル)」の広がりも相まって、KDDIは動画や音楽の配信サービスを複数契約するユーザーが増えると見込んでいる。複数のコンテンツをまとめて利用できる「スーパーバンドルプラン」を提供することで、自社の5Gサービスの契約拡大と、パートナー企業のサービスの会員数増の両立を目指す。
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