17日から配信 「iOS 14」の新機能をまとめてチェック!

» 2020年09月16日 22時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 iPhoneやiPod touch向けの最新OS「iOS 14」が、日本時間に9月17日未明に配信される。iOS 14では何が変わるのか。Appleが公開している情報をもとに予習しておこう。

iOS 14 iOS 14の新機能の概要

対応機種は?

 iOS 14は、以下の機種に対応する。iOS 13の対応機種と全く同一だ。

  • iPhone:iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE(第1世代)、iPhone SE(第2世代)
  • iPod touch:iPod touch(第7世代)
対応機種 iOS 14の対応機種は、iOS 13と同様だ

Appライブラリ

 「Appライブラリ」は、インストールしたアプリをカテゴリーごとに自動で整理できる機能だ。ホーム画面を編集モードにしてページドットをタップするとページが一覧表示され、そこから不要なページをタップして非表示にすることもできる。

 ライブラリの画面の左上にはアプリの利用動向に応じた「提案」、右上には「最近追加した項目」が表示され、他はカテゴリーごとにまとめられたアプリが表示される。

Appライブラリ Appライブラリ

ホーム画面へのウィジェット配置

 従来、iOSのウィジェットはホーム画面の左端にしか置けなかったが、iOS 14ではホーム画面上に配置できるようになる。アプリにもよるが、置けるウィジェットのサイズも変更できる。

ウィジェット配置 ホーム画面上にウィジェットを配置可能に

ピクチャー・イン・ピクチャーのサポート

 iOS 14では、動画を縮小して他のアプリの表示の上に載せて表示する「ピクチャー・イン・ピクチャー(PIP)」がサポートされる。動画はドラッグすれば好きな場所に置ける。

PIP 他のアプリの上に動画(またはFaceTimeの映像)を表示するPIPをiOSとしては初めてサポート

着信通知やSiriのコンパクト化

 従来のiOSでは、電話などの着信画面やSiriの利用画面が“全画面”だったが、iOS 14からは表示領域がコンパクトになる。直前まで使っていたアプリの表示が隠れることなくチェックできる。

 なお、SiriではWebからの回答引用や、オーディオメッセージの送信などの機能強化も図られる

コンパクトな着信画面 電話などの着信は、通知と同じように画面上部に表示されるようになる
コンパクトなSiri Siriも、画面上端と下端に小さく表示されるようになる

翻訳アプリ

 iOS 14では、便利な「翻訳」アプリが実装される。

 本体を横向きにしてマイクアイコンをタップすると互いの話す言葉をリアルタイムで翻訳してくれる機能、良く翻訳する内容を保存する機能、翻訳テキストを拡大表示する機能などを備えている。事前にデータをダウンロードしておくと、オフラインで翻訳することも可能だ。

対応言語:アラビア語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語、中国語、日本語、英語、韓国語

翻訳 11言語に対応する翻訳アプリを搭載する。事前にデータをダウンロードしておくと、オフライン翻訳も可能だ

マップアプリ

 「マップ」アプリでは、一部地域において自転車(※1)や電気自動車(※2)に最適化されたルート案内ができるようなる。また、一部地域では店舗や観光スポットの案内も表示できる(※3)。

(※1)リリース当初は米国(サンフランシスコのベイエリア、ロサンゼルス、ニューヨーク市)、中国(上海、北京)などで利用可能
(※2)対応する電気自動車と組み合わせた場合に利用可能
(※3)リリース当初は米国(サンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス)やイギリス(ロンドン)などで利用可能

地図 一部の地域で自転車ナビゲーションに対応

メッセージアプリ

 「メッセージ」アプリでは、大切なチャットのピン止め機能(最大9件)、グループメッセージにおけるMention(言及)機能、インライン返信などが利用できるようになる。「ミー文字」には新しいスタイルやステッカーが追加される。

メッセージ 最大9件のチャットをトップにピン止めできる
ミー文字 ミー文字やステッカーも新しいものを用意

App Clip

 「App Clip」は、アプリの一部をダウンロードして必要な機能だけを呼び出せる機能だ。自転車のレンタルやカフェでコーヒーを注文する際に、各サービスのApp Clipを立ち上げて決済をするといったシーンを想定している。

 呼び出しは、Webサイトのリンク、QRコードやNFCタグを使って行える。呼び出し画面に表示されたリンクをタップすれば、フルサイズのアプリをダウンロードすることも可能だ。

App Clip アプリの一部をダウンロードして、必要な機能だけを呼び出せる「App Clip」

Safari/標準ブラウザやメーラーの変更機能

 iOS標準のWebブラウザ「Safari」では、プライバシーレポート機能が加わり、どのサイトでトラッキングがブロックされたかが分かる。設定しているパスワードが安全ではないことを検知する「パスワードモニタリング機能」も追加される。

 日本語は非対応だが、Webページ全体を翻訳する機能も用意される。

Safari Safariに新たに実装される「プライバシーレポート」

 「Safari以外のブラウザを使いたい!」という人のためには、デフォルトのWebブラウザアプリを切り替える機能が実装される。また、デフォルトの電子メールクライアント(メーラー)アプリを切り替える機能も実装される。

その他の新機能

 その他、主に以下のような新機能や機能改善が行われる。

  • 自動車のスマートキーとして使える機能(当初はApple PayのNFCタグを利用)
  • 「App Store」でアプリの収集するデータを確認できる機能
  • 「カメラ」アプリのパフォーマンス向上と一部UIの改善
  • 「写真」アプリでの検索条件に基づくソートへの対応
  • 「Game Center」アプリのデザイン一新
  • 「ボイスメモ」アプリの整理機能の改善
新機能 他にも新機能がたくさん!

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