KDDIは10月23日、「iPhone12 Pro/iPhone12発売イベント」をオンラインで開催。同社からは東海林崇副社長が登壇し、auでiPhone 12シリーズを使うメリットを改めて紹介した。
東海林副社長は、KDDIでiPhone 12シリーズを購入すると「おトクに楽しみ放題」とアピールした。
機種(契約)変更の場合、iPhone 12シリーズは「5G秋トクキャンペーン」(参考記事)を適用できるため、購入時に5500円(税込み)の割引を受けられる(※1)。さらに、残価設定型の分割払い「かえトクプログラム」を利用することもできる。
(※1)au Online Shopで購入した場合はau PAY残高5500円分(不課税)のキャッシュバックとなります。なお、このキャンペーンは沖縄セルラー電話エリアでは実施していません
両者を利用すると、iPhone 12 Proの128GBモデルなら2705円、iPhone 12の64GBモデルなら月額2170円と手頃な負担で買えるという。一般に機種変更は新規契約、特にMNPを使った転入時と比べると端末購入代金が「割高」なイメージもある。その払拭(ふっしょく)を狙ったものと思われる。
ただ、スマートフォンを使う上では端末代金に加えて、毎月の通信料金も気に掛かる。そこで東海林副社長が持ち出してきたのが、端末単体なら月間のデータ通信量に制限のない「データMAX 5Gシリーズ」だ。
適用できる割引を最大限適用すると、契約翌月から6カ月間は、ベーシックな「データMAX 5G」なら月額3460円(税別)から、4つの有料サブスクリプションサービスをバンドルした「データMAX 5G ALL STARパック」でも5460円(同)から使える。29歳以下のユーザーなら「auワイド学割」を適用するとさらにおトクになるという。
確かにそうではあるのだが、先述の通り、この金額は適用できる割引を最大限適用した場合の、契約翌月から6カ月間のものである。まず“通常”の料金を紹介して、それから割引を積み立てるような紹介方法を取ることはできないのだろうか……。
いくら端末がハイスペックであろうとも、それを支える通信(ネットワーク)がしっかりしていないと、そのポテンシャルは引き出せない。
携帯電話が3G(第3世代)から4G(第4世代)に進化した際に、SNSや動画をどこでも楽しめるようになった。5Gになると、端末(iPhone)とauのネットワークがインテグレート(統合、協調動作)することでこれまでになかった体験を実現できると東海林副社長は胸を張る。
既報の通り、iPhone 12シリーズでは特定キャリアの5Gネットワークにおいて「スマートデータモード」を利用できる。端末とネットワークが連携することで、自動的に最適な通信を行う仕組みだ。au 5Gネットワークでは、Appleが提供する「Apple Music」「FaceTime HD」に加えて、KDDIのグループ企業が提供する「TELASA(テラサ)」が対応する他、今後「SPORTS BULL」「smash.」「auスマートパスプレミアム」といったサービスでも順次対応を進める。
5Gネットワークの構築にも注力するという。2020年内には47都道府県全てにおいて5G通信サービスを提供する他、2021年度末(2022年3月)までに人口カバー率を90%まで引き上げることを改めて宣言した。4G LTEで利用している帯域も活用しつつ、迅速にエリア構築をしていくという。
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