KDDIは11月19日、KCJ GROUPが運営する子ども向け職業・社会体験施設「キッザニア東京」(東京都江東区)と「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)に「通信会社」パビリオンを開設した。パビリオンでは、5G(第5世代移動通信システム)のエリア構築を担う「通信エリア設計士」の職業を体験できる。
この記事では、実際のパビリオンの様子をお伝えする。
通信会社パビリオンでは、仮想のジオラマを使って5G基地局の“設置計画”を立てる仕事に「従事」することになる。1回当たりの定員は最大6人で、所要時間は最長35分だ。体験が終わると、「報酬」として8キッゾが付与される(「キッゾ」はキッザニアの仮想通貨)。
子どもたちは、仕事を始める前に携帯電話のつながる仕組みや「5G」のそもそも論を学ぶ。その上で、基地局の「設置作業」に臨むことになる。
設置計画は、パビリオンに設置されたテーブルディスプレイを使って立てる。ジオラマのエリアは6分割されており、通信エリア設計士はそれぞれの担当エリアの構築に“責任”を持つ。
基地局は「ビル局」「コンクリート柱局」「電柱局」「移動基地局車」の4種類があり、基本的には移動基地局車以外の3種類をうまく組み合わせてエリアを構築していくことになる。
基地局は種類ごとに設置場所に制限がある。また、基地局がカバーするエリアの重なり(干渉)にも考慮しなければならない。さらに、より少ない基地局でより広いエリアを構築しなければならない。端的にいうとコストを極小にしてエリアカバーを広げることが求められる。
エリアの構築計画を全て立て終わると、その結果がジオラマに反映される。それを見ながら、5Gが社会にもたらす変化を学び、仕事は「終了」となる。子どもたちが立てた計画は、印刷して持ち帰ることも可能だ。
KDDIは11月12日から、抽選でキッザニア東京またはキッザニア甲子園に抽選で親子を招待する「KDDIこどもの学び応援プログラム」を実施している。
応募に当たって、KDDIの通信サービスの契約の有無は問わないが、キッザニアまでの交通費や宿泊費は自己負担となる。
応募期間は以下の3期間に分かれている。
当選した場合、特別招待券(子供用2枚+大人用2枚)が送付される。届いた後、案内に従ってWebで来場予約をする必要がある。
各回次の来場期間は以下の通りだが、一部対象外の日程もあるので注意しよう。
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