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「メルペイ」にMastercardバーチャルカードがやってきた 注意点は?ふぉーんなハナシ

» 2021年04月02日 20時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 既報の通り、メルペイは3月8日から、メルカリ(親会社)が提供する「メルカリ」アプリにおいてMastercardブランドのバーチャルカードの発行を開始しました。メルカリアプリで「アプリでかんたん本人確認」を済ませた上で、メルペイの「メルペイスマート払い」の利用設定を行うことが発行(利用)条件です。

 待てど暮らせどバーチャルカードを利用できない……と気をもんでいた所、今日(4月2日)利用できるようになりました。

発行は“一瞬”

 Mastercardのバーチャルカードの発行は事実上自動的に行われます。使えるようになったユーザーは、メルカリアプリの「メルペイ」タブに「ネットのお店で決済」というアイコンが追加されます。

アイコン Mastercardのバーチャルカードの準備が整うとこんなアイコンが増えます

 初回のタップ時には、この機能の簡単な使い方が表示されます。その表示を閉じればすぐにバーチャルカードが有効化されます。それと同時に、メルカリで登録したメールアドレス宛にカードが有効化された旨の通知メールが届きます。

説明 バーチャルカードの説明
通知メール バーチャルカードが利用可能になった旨を知らせるメール

カードの使い方はかんたん……だが注意点もある

 バーチャルカードは、メルペイのパスコードを入力すると表示されます。券面には16桁のカード番号、カードの有効期限、CVC2(セキュリティコード)、名義人が表示されます。ただし、Mastercardロゴは見当たりません。個人的にはバーチャル券面にもMastercardロゴがあったらうれしいのですが……。

 それはさておき、Web通販サイトなどでカード決済をする際は、このバーチャル券面に記載されている情報を入力します。メルカリアプリを使っているスマホで入力する場合は、バーチャルカードの下方にある「タッチしてコピー」欄を使えばセキュリティコード以外は簡単にコピーできます。

バーチャルカード バーチャルカードの画面。表示しているスマホでカード情報を入力する場合は「タッチしてコピー」の欄を使えばセキュリティコード以外は簡単にコピーできる。なお、カード番号の冒頭6桁を見る限り、このバーチャルカードは三井住友カード(オムニカード)のMastercardライセンスを使って発行されているようだ

 ただ、このバーチャルカードにはいろいろと注意点があります。

名義人について

 このバーチャルカードの名義は、一律で「MERPAY MEMBER」に設定されています。そのため、注文(決済)者と同一名義のカードで決済を求めるサイトでは利用できません

 決済に当たってカード名義の入力が別途必要なサイトでは、自分の名前ではなく「MERPAY MEMBER」(英字/ローマ字入力の場合)または「メルペイ メンバー」(カナ/日本語入力の場合)と入力してください。

利用できない加盟店

 このバーチャルカードは、おサイフケータイ/Apple Payにおける「iD」と同様にプリペイドカード扱いです。そのため、プリペイドカードでの支払いを拒否する設定になっているサイトでは利用できません

 また、以下の決済についても利用できません。

  • 海外のWebサイト
  • 交通系ICカードへのチャージ
  • 公共料金の支払い
  • 月額/継続契約の支払い
  • 実店舗(バーチャルカードであるため)
  • メルカリ内での購入
利用できない店 利用できない加盟店

支払い/清算方法

 現時点において、このバーチャルカードは「メルペイスマート払い」(翌月清算)専用となっています。メルペイ残高(メルカリの売上金を含む)やポイントを支払いに直接充当することはできません。

 メルペイスマート払いは月末締めで、翌月末日までに清算する必要があります。利用限度額は、ユーザーごとに定められた上限額の範囲内で設定できます。

 清算時にメルペイ残高または自動口座振替を利用する場合は、手数料無料です。コンビニや銀行ATM(Pay-easy)で清算する場合は、清算金額に加えて330円(税込み)の手数料がかかります。

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