米Googleは9月23日(現地時間)、Android端末で使えるようになる13の新機能を紹介した。それぞれの提供時期は数週間をかけたロールアウトとなっており、Android 11のまま使えるのか、間もなくリリース予定のAndroid 12の機能なのかは明示されていないが、簡単に紹介していく。
これまで米国などでのみ提供していた「Google TV」アプリを日本を含む数カ国でも提供を開始する。現行の「Google Play ムービー&TV」アプリに代わるものだ。Google TVアプリでは、同じWi-Fiネットワークに接続する「Android TV」サポートテレビでスマートフォンをリモコン代わりに使えるように設定できる。
Google TVアプリでAndroid端末からできることは以下の通り。
アプリは向こう数週間をかけてロールアウトしていく。
「カメラスイッチ」は、8月にAndroid 12 beta 4で追加された「ユーザー補助」アプリの新機能。ユーザーが設定した顔の動きで「スクロール」や「次へ」の操作ができる。詳細は過去記事を参照されたい。
この機能が、「9月30日に広く利用可能になる」という。
「Project Activate」は、ALSや脳性麻痺などで思うように体を動かせない人が笑顔になったり、上を見上げるなど、顔の表情や動きだけで設定しておいた操作を実行するためのアプリ。用意しておいたテキストを読み上げたり(「待って!」「ありがとう」など)、スマートスピーカーを操作したり、テキストメッセージを送ったりできる。
日本のGoogle Playストアでも既に公開されているが、筆者の端末(Pixelシリーズ)ではまだ対応しないとなっている。
「Lookout」は2019年3月にリリースの、目の不自由な人のためのAI搭載音声説明アプリ。スマートフォンのカメラに映ったオブジェクトを解析し、それが何であるかを音声で説明する。
このアプリでアルファベットを使う言語の手書きテキストも認識するようになる。また、ドル、ユーロ、ルピーの通貨を認識できるようになった。
4月にPixelシリーズで使えるようになった「Digital Wellbeing」の「前方注意」機能が他のAndroid端末でも使えるようになる。スマートフォンを見ながら歩いているとやめるよう促す通知が届く(別記事参照のこと)。
「ねえGoogle、リマインダーを開いて」と言うことですべてのリマインダー1カ所で管理できるようになった。また、定期的なリマインダー(毎朝花に水をやるなど)を「ねぇGoogle、毎朝花に水をやるように言ってくれ」と言うことで設定できるようになる(本稿執筆現在、やってみたができなかった)。
走行中ではなく、例えば駐車場で待機中などに、GoogleアシスタントでGameSnacksのゲームを開き、車のタッチスクリーンでゲームをプレイできる(対応車種による)。
Android AutoのWazeがアップデートされ、タッチパッドをサポートし、ナイトモード、車線案内のサポートが追加される。
対応車種で間もなく利用可能になる。
GboardのEmoji Kitchenに新しいマッシュアップが多数追加される。「この秋には1500以上のステッカーが登場する」という。
メッセージングアプリを開くと、Gboardから最新のスクリーンショットを選択できるようになり、「Smart Clipboard」機能で電話番号やメールアドレスをコピーすると、クリップボードに主要なスニペットが表示されるようになる。これにより、メッセージにメールアドレスを、マップに電話番号を、とペーストしやすくなる。また、「Smart Compose」で入力時にフレーズの候補を提案するようになる。Pixelでは既に使える機能だ。
Androidのコンテンツ共有機能「周辺ユーザーとの共有」でファイルを送信できる相手を「全員」「連絡先に登録している相手」「共有しない」の3段階で設定できるようになる。
こちらもPixelでは既に使える機能だが、Googleフォトでロック付きの「Locked Folder」を設定できるようになる。人に見られたくない写真や動画を保存するためのフォルダ。パスワードや指紋認証でロックする。
Webアプリ版で使えているGoogle Meetのアニメーション背景を、Android端末でも使えるようになる。これについては利用可能時期が明記されていない。
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