SDメモリーカード【えすでぃーめもりーかーど】
SDメモリーカードは,松下電器産業,東芝,サンディスクの3社が共同で開発した,取り扱いの容易なメモリデバイスである。 SDはSecure Digitalの略で,いわゆる著作権保護機能を備えている。サイズはほぼ切手並みで,先行発売された同サイズのMMCとは上位互換性を持つ。ただしこれはメモリとしての互換性であり,音楽プレーヤーで利用する場合には楽曲の論理フォーマットが異なるため互換性はない。ちなみにMMCは,SDメモリーカードより厚みが0.7ミリ薄いため,物理的に利用できない場合もある。 SDメモリーカードは,Palm「m500シリーズ」などのPDAや,松下電器の音楽プレーヤー,デジタルビデオなどに使われているほか,カーオーディオ,ミニコンポ,電子レンジなど,さまざまなジャンルの商品に展開されていく予定だ。 九州松下電器製のPHS「KX-HS110」(6月1日の記事参照)などにはSDメモリーカード用スロットが用意されており,PHSに接続したカメラユニットで撮影した画像や,PHSで受信したメールの本文などを,SDメモリーカード経由でPCに読み込ませることができる。また,カメラ付きメール端末の「POCKET・E Color」でもSDメモリーカードが利用できる。 SDメモリーカードの技術促進や互換性の確保,および世界的な普及を推進するため,「SDアソシエーション」という非営利団体が米国に設置されている。設立に関わったのはもちろん先の3社だ。現在は250社を超える企業がメンバーとして参加しており(2001年5月現在),今後のメモリ容量の拡大や,インタフェースカードとしての開発や標準化が進められている(6月8日の記事参照)。 SDメモリーカードをI/Oカードとして利用するものを,特に「SD I/Oカード」と呼んでいる。BluetoothカードやGPSカードなどが今後登場する予定だ。
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