PIASネット【ぴあすねっと】

【国内記事】 2001年7月23日更新

 PIASネットは,NTTドコモが用意したISP向けのネットワークサービス。PIAFS対応のアクセスポイントを全国各地に配備できないISP各社に対し,アクセスポイントとISPへの接続サービスを提供するものだ。

 つまり,PIASネット自体はmoperaのようなユーザーが直接利用するインターネット接続サービスではなく,足回りだけの企業向けサービスとなっている。PIASネットで利用できるアクセスポイントは,おおむね1つの県に1カ所で,需要の多い地域には複数のアクセスポイントが用意されている。各ISPはこれらのアクセスポイントを共同で利用することになる。

 アクセスポイントの電話番号はNTTドコモから公開されており,PIAFSのVer.1.0もしくはVer.2.0で接続が可能になる。認証に使われるログインIDには,ISPからあらかじめ提供されているアカウントに,通常「@」とドメイン名を付加することになる。PIASネットではこのドメイン名を利用して,該当のISPに接続するわけだ。

 PIASネットを利用する際は,以下の3点を設定する。

  • PHS端末から発信者番号(PHS番号)を通知
  • ユーザIDに対するプロバイダ識別子(ドメイン名)の設定
  • DNSの設定

 PIASネットの利用料金は,アクセスポイントまでのデータ通信料となり,ISPが持つPIAFSのアクセスポイントが県内にない場合などに効果的だ。データ料金プランF5などもそのまま利用できる。

 ちなみに,「PIAS」の名称は,団体名のPIAFや標準規格のPIAFSなどと直接の関係はなく,「Paldio Internet Access Service」の略である。すなわちNTTドコモのPHS「パルディオ」やドッチーモ,P-inなどで利用できるサービスとなり,DDIポケットやアステルグループのPHS(回線)では接続できない。

[江戸川,ITmedia]

関連リンク
▼ NTTドコモ PIASネット

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