IEEE1394【あいとりぷるいーいちさんきゅーよん】

【国内記事】

2001年8月6日更新

　IEEE1394は，米国の電気電子学会であるIEEE（Institute of Electrical and Electronic Engineers）で標準化された規格で，SCSI規格を高速化したものと位置づけられる。転送速度は100Mbps，200Mbps，400Mbpsの3種類が用意されており，映像データなどの転送にも向いていることからデジタルビデオの出力端子としても利用されている。

　IEEE1394の元となったのは，米Appleが開発した「FireWire」という規格で，ソニーでは「i.LINK」という名称を付けている。いずれも同義であるが，ソニーとは常にライバルの関係にある松下電器産業のPCにも「i.LINK」が用いられている。

　IEEE1394に対応した製品には，DV機器のほか，HDDやCD-RWなどのストレージ製品が多く，IEEE1394を持つPC同士でデータ転送を行うためのケーブル（LANアダプタ）なども登場している。

　IEEE1394は最大で63台の機器をデイジーチェーン，もしくはツリー状に接続することができる。しかし，SCSIのように，ターミネータやデバイスIDを必要とせず，また機器の電源を入れたままの接続が可能な仕様となっているのが特徴だ。

　今後は光ファイバやメタリックケーブルを使った，長い距離においてのIEEE1394の利用や，ギガビットクラスの転送速度実現などに向けて研究が進められる。また有線の代わりに無線（電波）を使った，ワイヤレス1394についても開発が行われている。ワイヤレス1394では周波数帯に5.2GHzを利用するシステムが提案され，平成13年4月に，ARIBでSTD-T72として標準化されている。

IEEE1394

（図版：http://www.arib.or.jp/kikakugaiyou/img/img_t72.gif） ワイヤレス1394 （拡大画像）

[江戸川，ITmedia]

関連リンク
1394 Trade Association
1394, High Speed Digital Interface

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