コペルニクス【こぺるにくす】
コペルニクス(Copernicus)は,シャープが販売する業務用パソコンのラインナップで,マウスの代わりにタッチパネル方式を採用している。立ったままでの操作が求められる倉庫や,営業用のプレゼンツールとして効果的な製品である。同社ではコペルニクスを薄型・軽量なモバイルパソコンと位置づけている。 名前の由来となった「ニコラス・コペルニクス」は,15〜16世紀のポーランドの天文学者。地動説を唱え,惑星の位置の計算法を数学的な方法で確立した人物だ。パソコンのコペルニクスの方も,オリジナルの壁紙に惑星のイラストを用意するなど,天文的なイメージを持たせていたようだ。 仕様の移り変わりが激しいコンシューマー向け製品「メビウス」とは異なり,コペルニクスの最新機であるRW-A230(2001年1月発売)ですら,PentiumII/266MHz,6GバイトのHDD,Windows 98SE搭載と,一時代昔の仕様のままだ。三菱電機から発売されているペン型パソコン「アミティ」も1999年12月(AMiTY GP:Windows 98搭載)を最後に新製品の発売が途絶えている。モバイル用に開発されたAT互換機としての魅力はあるものの,拡張性や互換性という点では今ひとつ。勢いのあるPocket PCやPalmなどのPDAに押され,ユーザー層の拡大が期待できないのが残念だ。 (図版:「ビジネスショウ97:RW-A250」より)
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