J-フォン，携帯向け決済サービスを披露──携帯がクレジットカード代わりに

J-フォンがビジネスシヨウでパネル展示している“新携帯電話向け決済サービス”を利用すれば，携帯電話がクレジットカードに変貌する。

【国内記事】

2001年5月23日更新

　5月22日から東京・ビッグサイトで開催されている「ビジネスシヨウ 2001 TOKYO」にて，J-フォンはこの秋に開始を予定している，J-skyを利用した携帯電話向けの決済サービスを披露した。

　これまで，携帯電話で商品やコンテンツを購入する場合，代金の決済には以下の2つの方法が主に使われていた。

• キャリアが，本人認証と商品代金の回収代行を行う
• Webサイト上でクレジットカード番号を打ち込み，決済を行う

　キャリアが回収代行を行う場合は情報コンテンツの代金が中心で，金額も小額だ。クレジットカードを用いる方法は高額の決済が可能だが，ユーザーが毎回クレジット番号を入力しなければいけないこと，セキュリティに不安を感じるなどの問題があった。

　J-フォンが今年の秋から開始を予定している決済サービスは，上記の2つをうまく組み合わせた方法だ。ユーザーはクレジットカード番号をJ-フォンのサーバに登録する。代金決済の際には，J-フォンが個人認証を行い，決済はクレジットカード会社が行う。

　個人認証には，J-フォンが発行するIDとパスワード，および端末IDを用いる。ユーザーは一度クレジットカード番号を登録してしまえば，あとは短いIDとパスワードを入力するだけで決済が完了する。「端末IDでもチェックするので，もしIDとパスワードが他人に知られてしまっても，本人の端末でなければ決済が行われない」（J-フォン説明員）。

　決済にはクレジットカードのほかに，デビットカード，キャッシュカード，プリペイド，電子マネーなどを用いたものも予定されている。クレジットカードに関しては，JCBを取り扱うこと発表済みだ。「ビザ，マスターとも調整中」だという。

　本サービスは，J-sky対応端末全機種で利用できる予定だ。

[斎藤健二，ITmedia]

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