ビジネスシヨウレポート〜
夢の次世代携帯電話

NTTドコモの「FOMA」端末はカメラはついたものの,ボディ形状には大きな変更がなかった。J-フォン,KDDIが考える“次世代携帯電話”の機能と形状はどのようなものなのだろう。

【国内記事】 2001年5月25日更新

 5月22日から東京・ビッグサイトで開催された「ビジネスシヨウ 2001 TOKYO」では,多くの通信キャリアがブースを設置。現在の携帯電話サービスをアピールすると共に,将来に向けての取り組みも紹介した。

 Javaアプリケーションや,高速通信のデモなどが注目を集める中,大きく展示スペースを取っていたのは次世代携帯電話のコンセプトモックだ。

 一昔前のコンセプトモックは“夢を形にしただけ”というものが多かったが,最近は技術的な裏付けのあるモックが増えてきた。NTTドコモの例をみても分かるようにコンセプトモックと実機は,形,機能共に大きな違いがなくなってきている。

 一足先にIMT-2000をサービスインするNTTドコモブースには,新しいコンセプトモックの展示はなかったが,来年6月にIMT-2000を導入するJ-フォン,今年9月から通信速度の向上を図るKDDIでは,魅力的なコンセプトモックが多数展示された。

 通信キャリアの“次世代携帯電話に向けたコンセプトの違い”を,モックアップから探っていこう。

●J-フォン編

 J-フォン東日本は,「IMT-2000」と銘打ってモックアップを展示。テレビ電話や,Webアクセス,音楽視聴・配信機能をうたったものが多かった。基本的にはNTTドコモのFOMAの機能と大差ない。

Photo USIMカード。ドコモの「FOMAカード」と同様に,IMT-2000で義務付けられた自電話番号を記録されたICカードだ。32Kバイト程度のメモリ容量を持つという。「将来的にはクレジットカード機能なども搭載したい」(J-フォン)

Photo 「手のひらに載るコンパクトサイズモデル」とうたわれた小さな携帯電話。「写真,動画,音楽も送信できるマルチメディアコミュニケーション」機能付きだという
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主な機能:テレビ電話,Webアクセス,MMS

Photo こちらも小ぶりな電話機。「ケイタイでバンキング&ショッピングの先導役に」とあるように,高解像度のタッチパネル液晶を使って,ユーザーインタフェースを改良するようだ。これを見ていると,今はなきパイオニアのタッチパネルを使ったJ-フォン端末を思い出す
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主な機能:Webアクセス,MMS,モバイルコマース

Photo 「音楽やゲームをダウンロードして楽しむエンターテインメントケイタイ」とあるものの,ボディ形状はそれほど意外ではない。ディスプレイさえ薄くできれば,現在でも実現できそうだ。サブディスプレイを内側に装備しているところに新コンセプトを感じる
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主な機能:音楽視聴・配信,テレビ電話

Photo 操作キーをボディ下部に持ってきた折りたたみ型。IMT-2000端末ではテレビ電話機能を意識するため,どうしてもカメラは内側にくるようだ。「目と耳で違いが分かる! 自慢の高画質&高音質」というキャッチフレーズで,ヘッドフォンも展示されていた
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主な機能:音楽視聴・配信,Webアクセス,MMS

Photo 「カメラがスライドする。見た目も機能も近未来」近未来というより,かなり遠未来的なボディ形状。丸い液晶といい,ダイヤルボタンが丸く配置されているところといい,使いやすさよりデザイン重視か
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主な機能:テレビ電話,Webアクセス,MMS

Photo
ダイヤルボタンと液晶画面が分離したタイプ。「高精度なナビゲーション&ロケーションシステム」「アクティブに行動するユーザーのための次世代ナビゲーション」と「ステーション」サービスなどで位置情報を打ち出しているJ-フォンならではともいえる
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主な機能:位置情報サービス,Webアクセス,MMS,マルチコールテレビ電話

Photo これはまた,実機に近そうなモックアップ。SDカードが入るところといい,メーカー名まで想像できそうだ。「映像でコミュニケーションをさらに深めることができる」という
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主な機能:記録メディア対応,音楽視聴・配信,Webアクセス,MMS,テレビ電話

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