最新Pocket PC「GENIO e」速攻レビュー&ファーストインプレッション(1/2)東芝が初のPocket PCデバイスを市場に投入することになった。このマシンの魅力,そしてこれからに期待するところを見てみよう。
まもなく発売になる東芝のPocket PC「GENIO e」を試す機会を得た。まだテスト機であり,市場に出る段階で変更点が加わる可能性もあるが,持ち歩き,実際に使い,感じたことをまとめてみよう。
やっとホールドできるサイズにあなたの手のサイズは? すでに市場に出回っているPocket PCはいくつかあるわけだが,果たしてその中にあなたの手のサイズに合うマシンはあるだろうか。あなたが手の大きな人の場合はそれなりに選択肢があるだろう。しかし,残念ながら小さな手の人にとっては自分にぴったりと呼べるマシンがないのが現状である。 そういう中で,初めてホールドしやすいサイズで登場したのがこの「GENIO e」だ。 サイズは「幅77.5×高さ125×厚み17.5ミリ」と,厚みだけはコンパックコンピュータの「iPAQ Pocket PC」より上回るものの,長さと横幅についてはほかのPocket PCデバイスよりも小型になっている。例えば「iPAQ」の場合,確かに薄いものの横幅があるためホールド感がダウンしてしまっているのだ。 「GENIO e」はサイド部分にゴム製のサイドパネルがついており,これがグリップのような働きをする。このパネルについては別途付け替え用のセットが発売され,好きな色に交換することが可能だ。これにより非常に手に持ったときの感触がしっくりする。今までのPocket PCデバイスの中では最も持ちやすさを考えたといってもいいだろう。
小さくても機能はしっかりコンパクトになったからといって性能が削られたわけではない。むしろ向上している。 カードスロットは,SD/IOスロット及びコンパクトフラッシュTypeIIスロット(CFスロット)の2種類を搭載した。これによりSDカード内の音楽を聴きながらCFカード型通信端末を使ってインターネットにアクセスすることも可能だし,将来的にはSD/IO対応のBluetoothカードで通信しつつCFスロット対応のデジタルカメラで撮影した画像を,その場でストリーミング配信するなどという使い方もできるようになるだろう。 現状,日本国内での接続環境を考えたとき,CFカード型通信端末への対応は当面のあいだ必須となるだろう。昨日展示されたNECの新PDA(7月9日の記事参照)でも同じようにSD/IOスロットとCFスロットを搭載している。今後しばらくはこの方向が定着していくのかもしれない。
ボタン操作はしやすいがさて,このマシンはPocket PCでは珍しく4ボタンを搭載している。既存製品ではJornadaで採用されているが,どことなくPalm OS搭載PDAを意識させる。ボタン中央には上下左右にコントロールするための方向キーが配置されている。 この4ボタンは慣れてしまうと割り当てたアプリケーションを簡単に起動できるため,非常に操作性がよいが,このボタンに対する方向キーの位置がやや気になる。 この位置で片手でマシンを持った場合,方向キーを使った操作が非常にしづらいのだ。また,ほかのPocket PCデバイスの場合,それを補助するためのボタンが左サイドについていて片手でも操作できるようになっていたりするのだが,残念ながらこのデバイスにはそのようなボタンが存在しない。 片手で使うというシチュエーションはあまり意識していない作りなのかもしれない。
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