2001年後半の携帯ロードマップ:NTTドコモ編2001年後半,第3世代携帯電話「FOMA」も本格的に開始するNTTドコモでは,どんな新端末やサービスを予定しているのだろうか。
2001年後半も冬にかけて携帯電話は新製品ラッシュが見込まれる。これまでの取材から得られた情報を元に,正式発表されていないものも含めて,NTTドコモの今後,半年間のロードマップを予想してみよう。
*それぞれZDNetによる予想 折りたたみ型を中心とした「503iSシリーズ」近いうちに登場すると見られているのが,ソニー製携帯電話「デジタル・ムーバ SO210i HYPER」。折りたたみ型で,ジョグダイヤルなども搭載される見通し。外観としては「SO503i」を縦に縮めてコンパクトにした雰囲気になるようだ(6月8日の記事参照)。 続いて9月前後と言われているのが,各社2機種目となる「503i」,「503iSシリーズ」だ。既にNEC製の「デジタル・ムーバ N503iS HYPER」,富士通製の「デジタル・ムーバ F503iS HYPER」がTELEC(用語)を通過している(6月8日の記事を参照)。また,三菱電機やソニーも2機種目を計画中だと噂されている。いくつかの製品写真らしきものが,インターネットでも流出している。 前後して,富士通は「F671i」という端末のTELEC認証を通している。iモードが搭載された特殊用途端末だと推測される。
10月1日には,ついにFOMA始動10月1日には,第3世代携帯電話「FOMA」の正式サービスが予定されている(5月30日の記事参照)。
FOMA本サービスで登場する端末は明らかではないが,「FOMA P2101V」「FOMA P2401」を製造する松下,「FOMA N2001」を製造するNEC共に「試験端末と同じではないが,筐体はほぼそのままの形で提供する」と語っている(7月19日)。 本サービスと前後して,年内にはiモードコンテンツ上からパケット通信でMPEG-4動画をダウンロードして再生するサービス「iモーション」も開始される予定だ(3月9日の記事参照)。 ドコモはFOMAの設備について11社と契約を結んでいる。NECと松下以外にも,多くのメーカーから端末が登場する予定だ。 三菱電機のFOMA端末もTELEC,JATEに登場しており,東芝(3月26日の記事参照),ソニー(4月24日の記事参照)もFOMA端末開発の意向を表明している。三菱の「FOMA D2101V」は慣例に従うとビジュアル端末のようだ。 TELEC
JATE
本サービスが開始されるということで,期待も注目度も高いと思われるFOMAだが,当初は一般のユーザーが快適に利用できるとは思わないほうがいいだろう。全国でFOMAが利用できるのは2003年の予定で,その時点の加入者数予測は200万契約程度。1カ月にiモード契約者が約100万人ずつ増えていることを考えると(7月6日の記事参照),この200万人がどのくらいの規模かも想像できる(5月30日の記事参照)。 また正式サービス時には料金体系を見直すということだが,FOMAの料金体系は決して安価とはいえない。特に高速なデータ通信速度を活用したアプリケーションは,課金額に注意が必要になるだろう(2月23日の記事参照(この時点ではFOMAのパケット料金は現行の10分の1と仮定。試験サービスでは6分の1))。 1.5GHzと800MHzのデュアル端末? 211iシリーズドコモが携帯電話で使用している周波数帯は現在3種類。FOMAでは2GHz帯,503iシリーズなどの携帯電話では800MHz帯,シティフォン(用語)では1.5GHzだ。しかしシティフォンは成功しておらず,1.5GHzの周波数帯を有効に活用しているとはいい難い。 ドコモはこの1.5GHz帯を有効活用すべく,「1.5GHzと800MHzのデュアルバンドの電話機を今年度中に導入し,利用者から見るとどちらの周波数を使っているのか意識しないで利用できるものを投入する」と語っている(5月11日の記事参照)。 富士通は「デジタル 800M/1.5GAPRICOT」,松下は「P211i」という名称の機器で,TELECの認証を取っている。これらがデュアルバンド端末関連のものである可能性は高い(7月3日の記事参照)。
都心部では800MHzの電波があふれており,過剰なユーザー数が原因で通話品質の悪化も懸念されている。比較的空いている1.5GHz帯を,意識することなく利用できるのはありがたい。 しだいに姿が見えてきたのは,Java対応電話機の2世代目となる「504iシリーズ」。Javaの仕様やメモリ容量が見直される模様だ。 [斎藤健二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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