売れるケータイの条件──折りたたみに,TFT,背面液晶は必須?最近の携帯電話の人気機種を見ると,共通する特徴があることが分かる。折りたたみ型でTFT液晶搭載。そして背面にも小型液晶の追加だ。もう1つ,人気機種の必須機能になりそうなものは?
先日,昔のビデオテープを何気なく見ていたら,NTTドコモのCFが録画されていた。「世界最小最軽量57グラム!」。こんなうたい文句に,懐かしいな……と感じたわけだが,考えてみればこれはたかだか2年前のことだ。 NTTドコモが世界最小最軽量をうたう「P208 HYPER」を発表したのは1999年10月のこと(ニュースリリース)。わずか2年前は液晶もモノクロで,競っていたのは“重さ”だったわけだ。
2年で急速に進歩したケータイ,次なるトピックは?その数カ月後の2000年1月,iモードが華々しいデビューを飾る。2000年6月には256色カラー端末が登場,今年の1月にはJavaを搭載(1月18日の記事参照)と急速に進化してきた。 もはや,“カラーで大画面”は普及機でも当たり前で,16和音の着信メロディは標準スペック。iモードなどのWebブラウズサービスも基本機能だ。そして今年の夏,さらなる差別化で注目を集めたのは以下のポイント。
最近の主な機種が上記のどの機能に対応しているかをまとめると以下のようになる。
逆に,2年前まで各社がしのぎを削っていた重さはそれほど重要ではなくなってきているようだ。各機種とも100グラム前後を保っている。けっこうな重さのあるストラップを付けることが流行し始めてから,“重さにこだわらない”風潮が生まれたのかもしれない。 また人気機種のデザインがどれも似てきている中で,「SO210i」(8月14日の記事参照)や「C409CA」(2月20日の記事参照)のような個性的なデザインの携帯電話が出てきていることも見逃せない。富士通製の初代iモード端末「F501i」のデザインが最近になって再評価されるなど,独特なデザインの端末を求める傾向も強いようだ。 短期的にはカメラがポイント?売れ筋の機能の中で,1人気を吐いているのがJ-フォンのモバイルカメラ。いまや“Javaよりも写メール”といわんばかりの人気ぶりだ。この数カ月のJ-フォン躍進の理由の1つはモバイルカメラ搭載機の増加にあるだろう(8月7日の記事参照)。8月20日には,ツーカーグループもカメラを内蔵した「TS11」を発表している(8月20日の記事参照)。 短期的に見れば,カメラは携帯の重要な差別化要因になるかもしれない。この点,メールシステムとして画像ファイルを添付して送れないドコモは劣勢を強いられる可能性もある。 これまでCMOSセンサーが主だった携帯電話向けのカメラモジュールも,三洋電機がCCD型を発表したり(3月7日の記事参照),三菱電機が人工網膜チップを使った「J-D05」を発表したりと(6月14日の記事参照)バリエーションが豊かになってきた。 “写メール”は,通話,メールに続くコミュニケーションの手段になり得るか? 今後の展開が楽しみなところだ。 [九条誠二,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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