組み込みLinux,Lineoの目指すものは?Lineoは開発者が利用しやすいOSの構築を目指し,3つの狙いを持っている。
Lineoは9月5日,主に開発者に向けて,同社の組み込みLinuxにおけるOSの説明セミナーを行った。
LineoはリアルタイムOSやリアルタイムアプリケーションインタフェース,OSコンポーネントといった製品群を開発する企業。6月にはLinuxベースの組み込みOS「Embedix Plus for SHD」を発表している(6月26日の記事参照)。 同社は組み込み機器の現状を「アプリケーションでは制御層とDSP(音声や画像処理に特化したマイクロプロセッサ)が,またLSIではマイクロプロセッサとDSPなどが融合しつつある」と指摘。OSについては「上のアプリと下のハードウェアに挟まれ,OS自体が統合の波にさらされている」と分析した。 また一方で,従来のOS上のソフト開発で開発者が苦心している点として“メモリをより小さくしなければならない”“リアルタイムタスクやマルチプロセッシングをサポートすることが必要”“せっかく(各開発者が)今まで作ってきた規格を再利用したい”などを挙げた。 Lineoの“Challenge”これらの状況を受けてLineoは,同社のOSなどの製品群において以下のような点を達成したい考えだという。
既にIP保持については,同社の「BridgeWorks PS/VX」でカバーしているなど,一部実現している。残りの案件についても,「MMU-full」や「MMU-less」といった製品群で第3四半期もしくは第4四半期までに実現するものばかりだという。 「我々はCPU,付随するプラットフォーム,ミドルウェアや製品に近いところまで完成させて顧客(=開発者など)に届けることができる。JavaVMやMPEGソフトウェアも載せており,各開発案件についてサポートしている」(Lineo) 同社は既にシャープの国外向けPDAにシステムを提供することが決まっているほか,多くの企業からも引き合いがあるという。「JavaVMなどを含むトータルな仕様になっており,Palm OSなどより安価に制作できるのが特徴」(Lineo)だ。 [杉浦正武,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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