「TS11」の“これが携帯に欲しかった!”機能あなたの携帯には目覚まし時計の「スヌーズ機能」は搭載されている? 着信音量はメールと電話で個別に設定できる?
ハードウェアの高機能化が著しい携帯電話だが,ユーザーをつなぎ止めておくには,“より使いやすいソフトウェア”を搭載することが必要不可欠だ。 人気端末は,単に“折りたたみ型だから”という理由ではなく,使いやすいソフトウェアが載っていることでユーザーをつなぎ止めている面がある。 ツーカーのTS11には,まだ洗練されているとは言い難いが,魅力的な機能がいろいろと搭載されている。 マナーモードは何種類ありますか?気にならない人には必要ないが,いったん使い出すと止められないのがマナーモードの使い分け。NTTドコモの端末では,ほとんどがマナーモードのほかにドライブモードを設定でき,2種類のモードを使い分けられる。auの日立製端末では,聞くばりスイッチを使って複数のマナーモードを細かく設定することが可能だ(5月15日の記事参照)。 TS11では「ポシェット」と「Sバイブ」の2種類のマナーモードを設定できる。ポシェットモードはバイブレータで着信音がステップダウン。Sバイブはバイブレータで音はすべて無音だ。 これらのモードの切り替えは,簡単に行えるかどうかが重要。マナーモードの設定を細かく変えられる機種は多いが,メニューの深いところで設定を変えられても実用上は無意味だ。TS11では「マナーボタン」を長押しすると「ポシェット」「Sバイブ」のどちらを設定するかを選べるようになっている。 ちょっと面白いのが「おうちモード」。外出中はバイブレータ設定をしているが,自宅ではバイブレータを切って着信音が鳴るようにしている……という人は案外多いだろう。TS11では充電中は,バイブレータやマナーモードを自動的に無効にするという「おうちモード」を設定できる。これで自宅に帰って充電器に乗せさえすれば“マナーモードを切り忘れた”というような事態は防げるわけだ。 クリップボードの履歴は残りますか?正直驚いたのがTS11のコピー/カット機能。Windowsでさえ,クリップボードの履歴機能は持っていないのに,TS11は10個までクリップボードの履歴が保存される。
イタズラ電話も撃退,ナイショ話も簡単通話中のちょっとした機能が充実しているのもTS11特徴だ。電話の着信拒否を行うこともできるし,イタズラ電話対策として,相手の声をそのまま送り返す「ゲキタイ」機能も搭載している。 また,マイクの感度を上げて小声で通話を可能にする「ナイショ通話」機能も備える。着信拒否は着信中に,「ゲキタイ」「ナイショ通話」は通話中に設定できる。
カレンダーは標準装備──PIM機能携帯電話は,高機能化するにつれて単なる電話機としてだけでなく個人情報管理の機能を求められるようになってきている。特に,いまやカレンダーを表示できることは必須機能の1つだ。 壁紙にカレンダーを表示できる機種は増えてきたが,壁紙は壁紙で凝りたいし,カレンダーも簡単に表示させたい……となると,なかなか要望を満たす端末は少ない。TS11は待ち受け中に「決定」ボタンを押すことで,標準の待ち受け画面,カレンダー,本日の予定,プライベートメモを順に切り替えることができる。
1つ残念なのは,カレンダーや予定,メモなどが閲覧だけでまったく操作できないこと。翌月のカレンダーを見たり,予定の記入,メモの追加などを行ったりするには,その都度メインメニューからたどる必要がある。ボタンが余っているわけではないのでほかの機能との兼ね合いになるが,簡単に操作・編集できるようになれば,簡易PDAとしても十分活用できるだけに残念だ。 メール着信音の「音量」「楽曲」「鳴動時間」も設定可能着信音の設定が詳細にできるのもTS11の特徴だ。着信音,Eメール,スカイメッセージ,配信レポート,EZチャイムのそれぞれについて,「音量」「着信音」「バイブレータ」の種類を設定できる。さらにメールなどについては,1秒から29秒まで1秒単位で鳴動時間も設定できる。 “相手ごとに”“グループごとに”,着信音の設定ができる端末は増えたが,電話やメールのそれぞれに“音量”“鳴動時間”を設定できる端末はほとんどない。TS11は思い通りの設定を可能にした端末だ。 また,細かな設定を可能にしながらも「一括設定」も用意され,“めんどうくささ”を払拭している。
強力な目覚まし時計“常に手元にあり手軽な目覚まし時計”として,多くの人が携帯電話を活用している。しかしその機能の充実した端末は意外と少ない。 TS11は目覚まし機能も実に強力。曜日ごとに個別の設定が可能なほか,楽曲も個別に設定できる。魅力的なのがスヌーズ機能だ。これはボタンを押してアラームを止めても数分おきに鳴り出す機能で,寝起きの悪い人にはとてもありがたい。
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