携帯メールの使いすぎで10代の「人差し指」は「親指」に?

米Motorolaが世界9都市の携帯電話ユーザーを対象に実施した携帯電話の利用動向調査の結果を発表した。同社の調査によれば,携帯電話が人々の生活に与えた影響はかなり大きいようだ。

【国内記事】 2001年10月17日更新

 米Motorolaは10月15日,シカゴ,東京,北京,香港,バンコク,ペシャワル(パキスタン),ドバイ,ロンドン,バーミンガムの携帯電話ユーザーを対象に行った利用動向調査の結果を発表した。この調査は,Motorolaが学者Sadie Plant博士に依頼して行われたもので,個人面接や現地調査などの手法を用いてまとめられた。

 Plant氏は「携帯電話がどのような名前で呼ばれ,どのように使われようとも,日常生活のさまざまな場面の可能性や行動を変えているといえる。携帯電話はコミュニケーションの性質を変えているとともに,人間のアイデンティティや関係にも影響を与えている。また社会構造の変化や経済活動の発展にも変化をもたらし,ユーザーの自分自身や世界に対する概念とも大きく関わっている」と語っている。

 同氏はまた携帯電話ユーザーを鳥になぞらえ,6つのタイプに分類した。たとえば,携帯電話の利用を最小限に留め,必要な電話しか受けないユーザーは「ふくろう」タイプ,大声で通話しながら人ごみを押し分けて歩いていくユーザーは「むくどり」タイプだという。

 この調査で判明したほかの内容は以下の通り。

  • 個人の力――携帯電話は個人に新たな力を与えた。人々はこれまでにない可動性を獲得し,場所を問わずビジネス活動を行えるようになった。

  • 性別による違い――女性は携帯電話を表現や社会とのコミュニケーション手段として考える傾向があるのに対し,男性は双方向性のある「玩具」として使用する傾向がある。だが携帯電話を使うようになったおかげで,男性は以前に比べて話し好きになったという結果も出ている。

  • 男性のステータスシンボル――携帯電話を誇示する傾向があり,ほかの男性の前でパワーを示す道具のように扱っている。

  • 小声派,大声派――携帯電話ユーザーには,通話時に静かで遠慮がちに話すタイプと周囲を省みずに大きな声で話すタイプが存在する。

  • 秘密の携帯――一般連絡用の携帯電話端末とは別に,情事用,秘密のビジネス用,友人と連絡用といったさまざまな用途に使用する端末を持っている人が多い。

  • 「親指」世代――携帯メールの利用度が高い地域では,ティーンエイジャーが玄関のベルを押したり,人を指差したりという行為にも親指を使用するという「現象」が起き始めている。

[ITmedia]

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