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東芝のテレビケータイは“ちょっと”違う──「A5511T」

au初のアナログテレビケータイとして登場するのが、「A5511T」。テレビ付き携帯で開発実績がある東芝が作ったこの端末は、こんなところが“ちょっと”違う。

 au初のアナログテレビケータイとして、最初にお目見えするのが東芝製の「A5511T」。東芝は他キャリア向けにテレビ付き携帯を開発した実績があり、そこで蓄積したノウハウが「A5511T」に生かされているという。

 東芝のテレビケータイはどこが違うのか、1X端末としての実力はどうなのか──。端末企画を担当した、東芝モバイルコミュニケーション社モバイル国内営業第一部の東條正勝氏に聞いた。

ちょっと違う その1:
テレビスタンドで、どこでもテレビ鑑賞

 A5511Tは、端末を開いて縦にした状態では160×120ピクセルで、横向きにするとQVGAフルサイズのワイド画面でテレビを視聴できる。ただし折りたたみ型なので横向きにすると、そのままでは手で支えたり、何かに立てかけなければならない。

 そこで用意されたのが、テレビスタンド。横向きにした際にキーボード側に差し込むと、画面を見やすい角度で端末を置いてテレビを視聴できる。


スタンドを付けると液晶部が傾き、見やすい角度になる

横から見たところ(左)。スタンドは5×2×1センチほどと小さく、持ち歩ける大きさ

 「これを付けると、液晶が見やすい角度で視聴者側の方向に向く。手を疲れさせることなくテレビを楽しめる」

 ノイズフィルタが付属するのも東芝ならでは。「充電しながらテレビを見ると、家庭用電源からノイズが入ってしまい、テレビの画像が乱れてしまう。ノイズフィルタはその対策用」

ちょっと違う その2:
テレビ中でも電話に出られる

 A5511Tは本体の先端部にテレビ用アンテナを内蔵しているが、付属するイヤホンのケーブルにもアンテナの機能を持たせている。

 このイヤホンには発話/終話ボタンが付いている。テレビを見ているときに電話が着信した場合も、ボタンを押すだけで電話に出られるので便利だ。


発話/終話ボタンとマイクが付いたイヤホンアンテナ。服に留めるクリップも付いている

ちょっと違う その3:
クリップアンテナで感度アップ

 本体とイヤホンケーブルにアンテナを備えるA5511Tだが、さらにもう1つアンテナを用意した。「クリップアンテナ」だ。これはどんなときに役に立つのだろう。


27センチまでアンテナが伸びるクリップアンテナ

感度のいい場所を探してクリップを留めれば、どこでも快適にテレビを視聴できる

 「1人でテレビを見るなら内蔵アンテナとイヤホンアンテナで充分。でもカフェや飲み屋、会社など、大勢でテレビを見たいときには問題がある。なぜなら映りをよくするために誰か1人がイヤホンアンテナのケーブルを持ったり、店のどこかに引っかけておかなければならないからだ。クリップアンテナなら、そのまま立てておくこともできるし、クリップで簡単にどこにでも留められる」

ちょっと違う その4:
テレビで流れた“気になる音楽”をチェック

 au携帯の新サービス「聞かせて検索」は、街中に流れる音楽を携帯に聴かせて、曲名やアーティスト名を検索できる機能。

 A5511Tは、携帯でのテレビ視聴中に流れた音楽を「聴かせて検索」で調べることが可能。気になった曲の着うたをそのまま買えるのもうれしい。


テレビメニューの中に曲名検索が用意され、テレビで流れた音楽の情報を検索できる

ちょっと違う その5:
テレビ付きでもすっきりボディ

 「テレビ付きケータイって、ボディが大きいのでは?」──。こんな疑問を持つユーザーもいるだろう。A5511Tではそんな心配は無用。ホールドしやすいすっきりボディに仕上がっている。

 スペックを見ても幅47ミリ、重さ115グラムとコンパクト。デザインも、一見、直線的ながら、サイドは角を落とした丸みを帯びたものになっており、すんなりと手に馴染む。


小さな女性の手にも収まりがいい

 端末のデザインコンセプトは「HIGH TECH ELEGANT」。高級AV機器独特のメカニカルな精緻感と透明感をイメージしたという。「ストレートタイプをイメージした縦長のフォルム、大胆にエッジを利かせたカット面をつくることで、スマート感とハイテク感を演出した」(A5511Tのデザイナー)


ボディカラーはアーバンブルー、プライマリーレッド、リアルシルバーの3色。背面のスピーカー部周辺はメタリック塗装され、各色ごとに質感が異なる

 カラーリングも高輝度、高彩度に徹底的にこだわり、塗装に高輝度のメタリック粒子とパール粒子を採用。これまでにないヴィヴィッドなカラーに仕上げた。

ちょっと違う その6:
テレビだけじゃない、1X端末としてもスゴい

 テレビばかりに注目が集まりがちだが、実は1X端末としての機能も充実している。

 例えば外部メモリ。最近の1X端末は外部メモリを搭載していないモデルがほとんどだが、A5511TはminiSDカードスロットを搭載している。このため130万画素カメラで撮った写真やアドレス帳、Eメールなどをメモリカードにバックアップできる。内蔵メモリも18Mバイトと大容量。WIN端末に迫る容量の大きさだ。


端末の右側面にminiSDスロットを装備。各種データのバックアップが可能だ。製品には16MバイトのminiSDが付属する

 EZナビウォークや着うたへの対応はもちろん、最長で3時間まで録音できる「ボイスレコーダー」機能や、国語約4万語、英和約6万語、和英約3.6万語の辞書「辞スパ」も装備。テレビ機能のニーズが高い学生層にぴったりな機能が備わっている。


EZナビウォークやボイスレコーダー、国語/英和/和英辞書「辞スパ」を搭載

ちょっと違う その7:
使いやすさにもこだわり

 A5511Tの特徴であるアナログテレビは、幅広い世代が関心を持つ機能だ。A5511Tでは、世代や性別、携帯操作の習熟度にかかわらず使いやすい端末を目指したという。

 ポイントは3つ。1つは、必要最低限の機能だけをウィザード形式で使えるようにした「スマートモード」だ。「大きい文字とアイコンでメニュー画面を見やすい。Flashを使っており、カーソルを当てると各メニューの説明も表示される。


大きな文字で見やすい「スマートメニュー」。操作もウィザード形式で分かりやすい

 2つ目は、「着信中」「発信中」「発着信履歴」「アドレス帳」など、よく使う画面を40ドットの大きな文字で表示する「でか文字」。

 「前モデルまでは、大きな文字にするとジャギーが出て見づらい面もあった。A5511Tではスケーラブルフォントを搭載したことで、大きな文字もなめらかに表示する」(東條氏)


ジャギーのないなめらかな表示になった「デカ文字」

 3つ目は「ペア機能」だ。発話キーを単押しすると、あらかじめ登録した5人までの相手が表示され、そこから簡単操作で電話をかけたりEメール/Cメールを送信したりできる。

あらかじめ登録した5人までの相手に、簡単操作で電話やメールで連絡できる「ペア機能」。発話キーを押すと表示される

 またボディカラーが「リアルシルバー」のモデルのみ、発話キーを青、終話キーを赤に塗っているのもこだわった部分。「携帯に不慣れな人でも発話と終話のボタンを把握しやすいように色を変えている」(A5511T開発陣)

リアルシルバーは発話キーを青、終話キーを赤に塗っている

おまけ:人間アンテナで感度アップ?

 A5511Tには、ちょっと面白い裏技がある。「この端末はテレビ用アンテナが端末の先端部に入っている。ここを手で触ると、人間がアンテナの役割を果たし、テレビの映りが若干よくなる」

 テレビの映りがイマイチなときに試してみよう。


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[ITmedia]

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