ニュース
2005/03/01 03:15 更新


“テレビ+携帯電話”の利便性を追求〜「V603T」

“見たいときにすぐテレビ”を実現する、360度回転ヒンジが特徴のV603T。形だけでなく、“携帯+テレビ”のメリットを生かす工夫も盛り込まれている。

 テレビの見やすさにフォーカスした携帯電話として登場したのが、ボーダフォンの「V603T」。簡単操作で横長画面でのテレビ視聴が可能な、“360度回転ヒンジ”が大きな特徴だ。

 この新機構に注目が集まりがちだが、インタフェースや操作体系、各種設定についても“携帯+テレビ”のメリットを生かす機能が盛り込まれている。

sa_v1.jpg
 一見すると、背面にサブ液晶を備える折りたたみ型端末。開いた状態でも、普通の折りたたみ携帯にしか見えない


sa_v2.jpg
 側面のロック解除ボタンを押すと、ディスプレイ部がさらに倒れて180度回転。メインディスプレイが表を向き、テレビが起動する。今までにない新しい形状だ

折りたたんでも開いても、テレビを見やすく

 V603Tは折りたたんだ状態に加え、端末を開いた状態でもテレビの視聴が可能。それぞれの視聴スタイルに合わせて操作性にも配慮している。

 折りたたんだ状態では、サイドキーの左右ボタンが上面にくる。このボタンの短押しでチャンネル切り替え、長押しでボリューム調整が可能だ。TVボタンを押すと、横長画面専用のメニューが表示され、上面の左右ボタンとTVボタンで操作できる。TVボタンの長押しが「戻る」操作に割り当てられ、ほかの操作も画面上のキー操作ガイドに従えばいい。テレビ視聴中に待受画面に戻る場合は、TVボタンを長押しする。

sa_v5.jpg
 折りたたんだ状態のメニュー操作は、上面のボタンだけで操作可能。キー操作ガイドも備える

 端末を開いた状態でのテレビ視聴時に便利なのは、数字キーが、テレビのチャンネル操作に割り当てられている点。「1」〜「9」キーで各チャンネルにアクセスでき、「*」は10、「0」は11、「#」は12チャンネルというように、直観的にチャンネル操作ができる。

 テレビ視聴中にダイレクトキーを押すと、ショートカットメニューに切り替わり、メール操作や電卓、スケジュール、辞書機能などが利用できる。操作を終了すると直前に視聴していたチャンネルのテレビ画面に戻る。テレビを見ながら「この情報を友達に教えよう」と思ったときなどに便利だ。

sa_v7.jpg
 端末を開いた状態では、テレビ画面は中央部に表示され、操作ガイドも同じ画面上に表示される。上下左右キーへの機能割り当ても常に表示されるため、操作は分かりやすい(左)。マルチタスク的に使えるショートカットメニューはテレビ視聴時にも有効。いちいちテレビ機能を終了させることなく、さまざまな機能を使えるのは便利だ(右)

家でも出張先でも“カンタンテレビ設定”

 テレビは、視聴する地域によって受信可能な局が異なり、もちろん携帯電話のテレビでもそれは同様だ。持ち歩いて使える携帯電話では、地域ごとの設定も重要になってくる。V603Tは、こうした地域ごとのチャンネル設定についても配慮が行き届いている。

 各地域のチャンネル設定は、テレビを視聴する地域を選ぶ方法と、自動で受信可能なチャンネルをサーチする方法があり、手動で訂正することも可能だ。

 チャンネル設定は5つまで保存でき、切り替えて使える。自宅や会社、出張先などよく使う地域を設定しておけば、チャンネル設定を切り替えるだけで、出先でテレビを視聴可能だ。

sa_v8.jpg
 チャンネル設定は1〜12チャンネルに受信するチャンネルを割り当てる仕様。チャンネル設定は最大5つまで保存できる


sa_v9.jpg
 東京23区内で地域設定を行ってみた。設定時にはボーダフォンライブ!の位置情報を参照するため、決定キーを押して次に進むだけで適切な地域が設定される

 VアプリとしてプリインストールされているEPG機能も便利だ。リアルタイムで最新の番組表を受信し、そこから視聴する番組を選べる。EPGは3つの地域を設定でき、テレビ機能のチャンネル設定にも連動する。“携帯+テレビ”が、日本中どこででもフル機能で使えるのはうれしい。

sa_v10.jpg
 端末側で設定した地域がEPGに設定されていないと、起動時に登録をうながすアラートが表示され、正しい番組表を使えるようになる。EPGは、番組一覧からもテレビを起動できる。出張先などでEPGを起動した場合でも、その地域が登録済なら自動でEPGの地域も変更される

最大約80分間のテレビ録画に対応

 本体メモリやminiSDカードにテレビ番組を録画できるのも特徴の1つ。画面いっぱいに再生できる320×240ピクセルサイズで、15fpsの3GP形式での録画が可能だ。

 256MバイトminiSDカードなら、最大約80分の録画が可能。ドラマやバラエティ番組を録画する分には十分だろう。なお録画した番組は、著作権保護の観点から、PCなどほかの機器では再生できないようになっている。

sa_v11.jpg
 録画したテレビ番組はビデオフォルダに保存される。サムネイルによる一覧にも対応、録画日と録画した時間が表示される

“テレビ+携帯”の利便性を両立

 “テレビ+携帯”の利便性を両立させているのも、V603Tのメリットといえるだろう。いくらテレビ付きとはいえ、携帯電話である以上、テレビの視聴中に通話やメールを取り逃さないことも重要だ。

 テレビの視聴を最優先したい場合は、電波を送受信しない状態になるオフラインモードを使う。この設定にすると、テレビ視聴中には通話もメールも着信しないが、テレビ機能を終了させるとオフラインモードが自動解除される。

sa_v12.jpg
 テレビ機能利用中の着信に対する設定は「メニュー」-「Vodafone live!」-「割込み設定」-「TV起動中」から行える。視聴中と録画中の動作は別々に設定可能。「メール着信」「レポート着信」「ウェブ着信」も個別に設定できる

 テレビの視聴中および録画中のメール受信は、3種類から選べる。「割込(表示有)」に設定すると、メールの受信と同時に送信元の情報(アドレス帳に登録した名前かメールアドレス)を含んだ通知画面が表示され、その場でメールを見るか、後で確認するかなどを選べる。

 「割込(表示無)」は、送信元情報情報を表示せずに着信を通知する。大人数でテレビを見ている場合などにも「割込(表示無)」に設定しておけば、メールが届いたことだけを把握でき、誰から届いたかを公開せずにすむわけだ。

sa_v13.jpg
 メールの受信通知は、ボーダフォンの東芝端末ではおなじみの「今すぐ読メール」。中央が「表示有」、右が「表示無」の通知画面だ。その場でメールを読む、すぐ削除するなどの動作を選択できる

 もう1つの選択肢がバックグラウンド受信だ。メールはバックグランドで受信され、縦画面でのテレビ視聴時にはピクト行にアイコンで未読メールがあることを知らせる。ダイレクトキーを押せば、ショートカットメニューからいつでも受信メールをチェックできる。

 「割込(表示有)」との併用で便利に使えるのが、「迷惑メール振分」機能だ。アドレス帳に登録されていないアドレスから来たメールを、特定フォルダに自動的に振り分け、着信ランプや着信音を機能させないよう設定できる。迷惑メール対策用に便利な機能だが、この機能はテレビ機能利用中でも有効だ。

 アドレス帳に登録した相手からのメールのみが通知されるので、テレビを見ているときにも迷惑メールに邪魔されることはない。

sa_v14.jpg
 バックグランド受信に設定すると、上部のピクト行にメールアイコンが表示される(左)。「迷惑メール振分」機能は「メール設定」「共通設定」「暗証番号入力」「迷惑メール対策」からアクセスできる。大事なメールは逃したくないが、迷惑メールにテレビの邪魔をされたくない──といったニーズに応える(右)


 「V603T」の購入特典付きキャンペーンを実施中。キャンペーンの詳細はこちらから

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!