NTTドコモが、LTE方式のデータ通信サービス「Xi」の料金プランを、現行の従量課金方式から、一定のデータ量を超えると帯域制限をかける定額方式に変更することを検討している。ドコモの山田隆持代表取締役社長が話した。
現在Xiの料金プランは、2年契約をすると5Gバイトまで月額6510円、それ以降は2Gバイトごとに2625円が加算される従量課金型になっている。データ量が5Gバイトに達した時点で当月内の利用をストップする無料サービスも提供するが、基本的に使い続けるためには追加料金を払わなくてはならない仕組みだ。実際には「『Xi』スタートキャンペーン」が適用されるため、2年契約をすれば2012年4月30日まで月額4935円の定額で利用できるものの、キャンペーン終了後の料金体系に不安を抱くユーザーも多かった。
今回山田社長が表明したのは、1カ月間に総データ量が5Gバイトを超えた場合、帯域制限をすることで公平性を担保しつつ、追加料金を不要とする可能性だ。月の後半に5Gバイトを超えた場合、数日我慢すれば翌月からはまた通常の通信速度で利用可能になる。また、追加料金を払うことで帯域制限を解除するような方法も検討しているという。
このほか、データ量の上限を5Gバイトからさらに引き上げる可能性も示唆した。
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