ドコモ、迷惑メール設定に不具合――端末からのドメイン指定拒否に問題
ドコモの迷惑メール拒否設定に不具合が生じ、一部のユーザーで受信したいメールも受信できない不具合が発生した。端末のメール表示画面から拒否するドメインを指定した場合、ドメインの一部が削除されてしまうというもの。
NTTドコモは7月25日、迷惑メール対策を設定するシステムに不具合が生じ、拒否したいドメインを正しく設定できない期間があったと発表した。
不具合は、iモードセンターの機能更改にともなうシステムトラブルが原因。7月15日の午前4時18分から午前9時01分までの約5時間40分間と、7月17日午前3時57分から7月21日午後9時01分までの約5日間に、端末のメール表示画面からドメインを指定して受信/拒否設定を行った場合、指定したドメインの半角8文字以降が削除されてしまうというもの。
例えば、“docomo.ne.jp”ドメインからのメール受信を設定した場合、前方の半角7文字の“docomo.”で設定されてしまい、“docomo.ne.jp”と“docomo.”とでは後方一致せずに拒否されてしまう。また、拒否したいドメインに“mopera.net”と設定した場合、前方の半角7文字“mopera.”と設定されてしまい、“mopera.co.jp”や“mopera.com”などは部分一致して拒否されてしまう。指定のドメインを使う迷惑メールの受信は拒否されるが、近いドメインを使う受信したいメールまで拒否されてしまう。なお、iモードとPCから接続したMy docomoで設定した場合は、問題は発生しないという。
ドコモでは7月25日未明から、iモードセンター側で自動的に正しいドメインへ修正する作業を行っているが、該当ユーザーにはiMenu内の「お客様サポート」から設定が正しいかどうか、確認するよう呼びかけている。
関連記事
- 関東甲信越地域のネットワーク障害、ドコモが原因と対策を発表
NTTドコモは、6月6日に関東甲信越地方で発生したネットワーク障害の発生経緯と今後の対策を発表した。 - PC接続による「Xperia arc SO-01C」のアップデートに遅れ
ドコモは、PCを使った「Xperia arc SO-01C」のソフトウェアアップデートに遅れが生じていることについて、ユーザーへのお詫びを表明した。端末単体でのアップデートは予定通り提供されている。 - ドコモ、料金システム障害で「タイプリミット」の利用制限などが停止
12月1日に発生したドコモの料金システム障害により、各種料金サービスが停止したほか、ドコモ料金案内などの情報更新が遅延した。【12/02 11:33 復旧状況を更新】 - ドコモの留守番電話サービスに不具合、一部設定が初期化
ドコモは、留守番電話サービスの不具合により、一部ユーザーの設定が初期化される事象が発生したと発表。対象ユーザーが留守番電話の設定の確認や変更をした際の通信料金を返還する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.