写真で解説する「Windows Phone IS12T」(外観編)
Windows Phone 7.5を搭載したauの「Windows Phone IS12T」では、ポップなカラーや持ちやすいボディを採用するなど、スマートフォン初心者がなじめるよう外観にも工夫が施されている。他のスマートフォンとの比較も交えながら、その見どころをチェックした。
世界初のWindows Phone 7.5搭載スマートフォンとしてKDDIが発表した、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「Windows Phone IS12T」。従来のWindows Mobile搭載機とは抜本的に異なる新しいUI(ユーザーインタフェース)が大きな注目点だが、外観はどのような特徴を持っているのだろうか。
まず目を引くのがボディカラー。一般的なスマートフォンはブラックやホワイトが定番カラーだが、IS12TではBlackに加え、Citrus、Magentaというビビッドでポップなカラーを用意した。これら2色は若者や女性にも訴求できる色といえるだろう。ちなみに、スタート画面に配置されているショートカットの「タイル」の色も本体カラーに合わせたものが用意されている。テーマ色は変更できるので、他の色でコーディネートするのも面白そうだ。
本体のサイズ/重さは約59(幅)×118(高さ)×10.6(厚さ※最厚部13.3)ミリ/約113グラム。IPX5/IPX8・IP5Xの防水・防塵に対応しているが、手にするとスマートフォンとしてはスリムで軽いと感じた。富士通東芝はAndroid搭載の防水モデルとして「REGZA Phone IS04」も開発しているが、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイなどIS12Tにない機能を搭載していることもあり、サイズ/重さは約62(幅)×126(高さ)×11.9(厚さ)ミリ/約149グラムでややゴツイ。IS12Tの60ミリを切る幅と110グラム台の重さは大きな利点といえる。
約3.7インチのディスプレイ下には「戻る」「スタート」「検索」キーが搭載されており(いずれも物理キー)、キーバックライトが点灯する。充電をするとスタートキーが赤色に点灯するが、着信や不在通知のランプとしては機能しない。確認したところ、着信ランプは見当たらなかった。側面には電源キー、音量調節キー、カメラキーがある。外部接続端子はMicro USBで、Micro USB−USB変換ケーブルが同梱される。3.5ミリのイヤフォンジャックやストラップホールも装備している。イヤフォンジャックにはカバーやキャップはなく、浸水しないよう内部でフタをしている。これはIS04でも使われた手法だ。
バッテリーのスペックは3.7V/1460mAhで、他のAndroidスマートフォンと比べても遜色のない数値を実現した。ソフトウェア編で後述するが、省電力設計により、「バッテリーの持ちはかなり良い」(説明員)。
外部メモリスロットは搭載していないが、32Gバイトの本体メモリを内蔵している(保存可能なデータ容量は28Gバイト)ので、Androidのようにアプリは本体メモリ、写真や音楽は外部メモリなど、保存可能な場所が分散しないのは親切といえる。ちなみに外部メモリはWindows Phone 7以降からOS側が対応していない。これは「外部メモリにデータを保存していると、万が一端末を紛失して第三者に拾われた際にデータが漏れる恐れがある」(説明員)ことに配慮したため。端末側に大容量メモリを内蔵し、クラウド上にデータを保存しておけば複数のデバイスでデータを管理できる上、端末を紛失してしまった際にも復旧しやすい。
IS12Tの発売にあわせて、ファッションブランドとのコラボレーションカバーもau one Brand Gardenで発売される予定。発表会場では「snidel」「MOROKO BAR」のカバーが展示されていた。
関連キーワード
Windows Phone IS12T | Windows phone | スマートフォン | Windows Mobile | au | 外部メモリ | 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ | Micro USB | ユーザーインタフェース | Windows Phone 7 | Android | バッテリー | カメラ | コラボレーション | イヤフォン | Windows Phone 7.5 | 防水 | IS series | INFOBAR A01 | REGZA Phone IS04 | 着信ランプ | インタフェース | iPhone 4 | KDDI
関連記事
- 防水・防塵仕様のWindows Phone 7.5スマートフォン――「Windows Phone IS12T」
日本初登場のWindows Phone 7.5搭載スマートフォン「Windows Phone IS12T」は、富士通東芝モバイルコミュニケーションズが手がけた防水・防塵仕様のコンパクトな端末だ。ソーシャルメディアやWindows Liveサービスとの連携、IE9ベースの高性能ブラウザなど、iPhoneともAndroidスマートフォンとも違う特徴を持つ。 - スマートフォンの第3極へ――勢力図を変えるWindows Phone “Mango”
今秋にもリリース予定のWindows Phone 7の次期バージョン、Windows Phone “Mango”とはどんなOSなのか。日本マイクロソフトが先日開催したWindows Phone Developer Dayで披露した最新ビルドの動画とともに、改めてWindows Phone 7のこれまでとこれからを確認しておきたい。 - Windows Phone次期バージョン“Mango”発表――搭載端末は秋以降に登場
Microsoftが、Windows Phone 7の次期メジャーアップデートの概要を発表。「Mango」の開発コードネームで呼ばれるこのアップデートでは、マルチタスクへの対応や各種機能の向上、ソーシャルサービスとの連携強化などが行われる。対応端末は2011年秋以降に登場予定だ。 - Windows Phone 7、次期アップデートで日本語サポート 日本でも2011年後半には登場か
Microsoftから、Windows Phone 7の日本語対応について正式なアナウンスがあった。次期Mangoアップデート(Windows Phone 7.5)により、マルチバイト言語をサポートする。またIE9がこのアップデートによりWindows Phoneに搭載される。 - マルチタスクにセンサーAPIの統合――Mango for WP7の新機能やパフォーマンスを動画でチェック
マルチタスクや日本語を含む多言語サポートに対応したWindows Phone 7初のメジャーアップデート「Mango」。主要機能はもちろん、ともに進化したSilverlight5の機能を紹介しよう。 - KDDI、auとiidaの2011夏モデル15機種発表――Android版「G'zOne」や「INFOBAR」、「Xperia acro」も登場
KDDIがauとiidaの2011夏モデル15機種を発表した。auのISシリーズ5機種に加え、iida初のスマートフォンとしてAndroid版INFOBARが登場。auケータイ6機種はすべて防水性能を備え、多くが下り最大9.2Mbpsの通信が可能な「WIN HIGH SPEED」に対応する。 - 「シンプルモード」搭載の防水Androidスマートフォン――「MIRACH IS11PT」
従来のケータイと同様のユーザーインタフェースで利用できる「シンプルモード」対応の、au向けAndroidスマートフォン「MIRACH IS11PT」が9月以降に発売される。防水・防塵や赤外線通信など日本向けの機能も備えた。 - 世界最薄のQWERTYキー搭載スライド型Windows phone――「IS02」
auから世界最薄のスライド型QWERTYキーボード搭載Windows phoneが登場する。東芝製の「IS02」は、グローバルモデル「K01」をベースに日本向けのカスタマイズを施したWindows phoneだ。 - 写真で解説する「IS02」
IS seriesのWindows phone「IS02」は、東芝製のグローバルモデル「K02」ベースのWindows Mobile 6.5.3搭載機。独自開発のユーザーインタフェース「NX!UI」の動画を交えて紹介しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.