第3回 バッテリーは持つ? カメラの撮影機能はどう?――「Pocket WiFi S II(S41HW)」:「Pocket WiFi S II(S41HW)」の“ここ”が知りたい
Wi-Fiルータ機能を備え、通話だけでなく通信端末としても利用できる「Pocket WiFi S II(S41HW)」。第3回目は、プリセットされているアプリやカメラ機能、そして気になるテザリング時のバッテリーの持ちをチェックした。
質問:プリセットされているアプリは?
「Pocket WiFi S(S31HW)」のプリセットアプリがAndroidの基本的なものだけだったのに対して、「Poket WiFi S II S41HW」(以下、S41HW)では「芸能ニュース」「BookLive!Reader for EM」「ビデオマーケット」など、エンタテインメントよりのアプリが増えた。特に、ゲームは「Mobage」「GREE」「ハンゲーム ショートカット」があらかじめインストール。またTwitterやFacebookなどのアプリもプリセットされており、コミュニケーションツールとしても“今どき”の仕様になった。
一方、電話やカレンダーなど基本的なアプリも、大きくなった画面に合わせてユーザーインタフェースが刷新されており、操作が快適になっている。中でもギャラリーはUIが大きく変更され、Picasaとの連動機能も搭載。アカウント情報を設定するだけで、オンライン上の撮り貯めた写真を閲覧できる。
- →第1回 前モデルS31HWとの違いは?――「Pocket WiFi S II(S41HW)」
- →第2回 どんな付属品がある? ストラップホールはどこ?――「Pocket WiFi S II(S41HW)」
質問:カメラの撮影機能にはどんなものがある?
S41HWはアウトカメラが有効画素数約320万画素CMOS、インカメラは有効画素数約130万画素CMOSを搭載しており、アプリを追加すればビデオチャットなども楽しめる。
カメラアプリのUIは、シャッターボタン、静止画と動画の切り替え、撮影画像の確認のみで、操作そのものはいたってシンプル。操作するボタンが少なく、直感的に扱えるが、撮影メニューは実に充実している。設定できるのは、アウトカメラとインカメラ、静止画と動画の切り替えのほか、デジタルズームの倍率、ホワイトバランス、位置情報、フォーカスモード、露出、シーンモード、表示サイズ、写真の画質、色効果の10項目。もちろん、それぞれに詳細な設定項目が用意されている。
またカラーフィルターも豊富に備え、シーンモードには「スポーツ」をはじめとして「ナイトスナップ」「シアター」「ビーチ」「雪」「夕焼け」など13種類のモードを選択可能。色効果も「モノクロ」「セピア」「白黒反転」「アクア」と4種類を用意した。ハイスペックモデルと比べると画素数こそ見劣りするが、ソフト面の撮影機能はかなり充実している印象だ。
質問:バッテリーの持ちはどう?
バッテリーは前モデルから変更はなく、容量1200mAhのタイプを搭載。カタログスペックでは、連続通話時間が約300分、連続待ち受け時間は約300分となっている。しかし、S41HWで気になるのは、Wi-Fiテザリング時にどれくらいのバッテリーが持つのか――だろう。
テザリングの利用時間はカタログで約4時間となっているので、実際に試してみた。計測方法はノートPCとIEEE802.11gで接続し、YouTubeで動画の再生を繰り返すというもの。少しでも長い時間使えるよう、S41HWのバックライトを常に消灯しておく設定にした。
結果は、カタログスペックをより若干少ない約3時間だった。モバイル環境でひたすらYouTubeを見続けることはあまりないので、実際のテザリング利用でもカタログ値なみの時間は使えそうだ。S41HWのバッテリー性能は、データ通信専用のPocket WiFiと同程度の稼働時間を確保していると言えるだろう。
関連キーワード
Pocket WiFi S II | Pocket WiFi S | Pocket WiFi | モバイルルータ | テザリング | スマートフォン | Android | Android 2.3 | イー・モバイル | データ通信 | Picasa | ホワイトバランス | Wi-Fi | YouTube | Androidケータイ | カメラアプリ | イー・アクセス | 華為技術(Huawei)
関連記事
- 第2回 どんな付属品がある? ストラップホールはどこ?――「Pocket WiFi S II(S41HW)」
「Pocket WiFi S II(S41HW)」のボディカラーはホワイトの1色だが、ブルーとゴールドの交換用背面パネルが同梱されている。付け替えるとどれだけ雰囲気が変わるのだろうか。またそのほかの同梱品や、イヤフォンジャック、ストラップホールの有無をチェックした。 - 第1回 前モデルS31HWとの違いは?――「Pocket WiFi S II(S41HW)」
スマートフォンとしてはもちろん、定額料金でテザリングができる点も訴求するイー・アクセスの「Pocket WiFi S」シリーズ。新たに登場した「Pocket WiFi S II(S41HW)」について、前モデルと比較した。 - 写真で見る「Pocket WiFi S II(S41HW)」
イー・モバイルのHuawei製「Pocket WiFi S II(S41HW)」は、Android 2.3を搭載したエントリー向けのスマートフォンだ。前モデルのPocket WiFi Sと同様にテザリング機能を強調したデータ端末ブランドではあるが、スマートフォンとしての基本機能が充実している。 - イー・モバイル、Android 2.3搭載の「Pocket WiFi S II(S41HW)」発表 3色リアカバーを用意
イー・モバイルがAndroid 2.3搭載のスリムなスマートフォン「Pocket WiFi S II(S41HW)」を発表。3.2インチのディスプレイを搭載し、最大5台までのテザリングに対応する。 - Android 2.3搭載の「Pocket WiFi S II」、7月14日から販売開始
イー・モバイルのテザリング対応Androidスマートフォン「Pocket WiFi S II」が7月14日から販売される。あわせて、「EMOBILEオススメ!アプリ」も提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.