モトローラのグローバルモデルがauに登場――「MOTOROLA PHOTON ISW11M」:+WiMAX対応
モトローラのAndroidスマートフォン「MOTOROLA PHOTON ISW11M」は、デュアルコアCPUを搭載したWiMAX対応のグローバルモデル。高速通信と高い処理能力を生かし、「Webtop」と呼ばれる独自のデスクトップ環境も備えた。auのキャリアメール、緊急地震速報にも対応する。
Androidタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」で国内端末市場に再参入を果たしたモトローラ・モビリティから、待望のスマートフォンが登場した。auの「MOTOROLA PHOTON ISW11M」(以下、PHOTON)は、6月に世界発表された同名のグローバルモデルをベースに、日本市場向けにカスタマイズした端末だ。
3G網に加えてWiMAXにも対応し、もちろんテザリング機能も搭載。テザリングでは最大8台までのWi-Fi機器にネット環境を提供できる。CPUには高い処理能力を持つデュアルコアのNVIDIA Tegra 2(1GHz)を採用しており、高速通信と組み合わせてWeb上のリッチコンテンツも快適に楽しめる。
タッチパネルには4.3インチのQHD(540×980ピクセル)液晶を採用した。HDMI出力を備え、YouTubeやゲームなど、ディスプレイの表示を外部ディスプレイや薄型テレビにそのままミラーリング出力できる。またDLNAを使った家電連携も可能だ。
ディスプレイの外部出力時はミラーリングだけでなく、「Webtop」という独自のデスクトップ向けOSも用意した。WebtopをHDMI入力が可能なディスプレイや薄型テレビなどに表示させれば、キーボードやマウスを使ってPC的な環境でブラウザやネットサービスを大画面で利用できる。Webtopの画面上にはPHOTONのAndroid画面も表示され、電話やキャリアメールの着信もそのまま対応可能だ。スマートフォンでありながら小型PCにもなる。
アウトカメラには有効約800万画素CMOS、インカメラには有効約30万画素のCMOSを備えた。そのほか、さまざまなSNSや複数のメールアカウントを一元管理する独自UIの「MOTOBLUR」、auのEメール(〜@ezweb.ne.jp)、Cメール、デコレーションメール、通話時のノイズキャンセリング機能、緊急地震速報、グローバルパスポートCDMA(SIM利用不可)などに対応する。ボディカラーはシャドウブラックの1色のみ。
また卓上ホルダとして使える別売オプションの「HDステーション」は、HDMI端子1つとUSBポートを4つ搭載。上記のミラーリングやWebtop利用時に、USB接続のマウスとキーボードの使用をサポートする。
機種名 | MOTOROLA PHOTON ISW11M |
---|---|
OS | Android 2.3.4 |
CPU | NVIDIA Tegra 2 1GHz |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約67×127×13ミリ(最薄部12.2ミリ) |
重さ | 約158グラム |
連続通話時間 | 約530分(検討中) |
連続待受時間 | 約210時間(検討中) |
メインカメラ | 有効約800万画素CMOS |
インカメラ | 有効約30万画素CMOS |
外部メモリ | microSDHC(最大32Gバイト) |
ディスプレイ | 約4.3インチQHD(540×960ピクセル)TFT液晶 |
ボディカラー | シャドウブラック |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 2.1+EDR |
外部インタフェース | microUSB |
主なサービス・機能 | +WiMAX、テザリング、Eメール(〜@ezweb.ne.jp)、Cメール、デコレーションメール、緊急地震速報、グローバルパスポートCDMA、GPS、Webtop、HDMI出力 ほか |
発売日 | 10月上旬以降 |
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