写真で解説する「ARROWS Z ISW11F」(1/3 ページ)
CPU、ディスプレイ、カメラ、通信機能、日本向けサービスなど、これ以上ないというほどの機能やサービスを詰め込んだ「ARROWS Z ISW11F」。発表会で展示されたモデルは未完成な部分が多かったが、確認できた範囲で、その見どころをリポートしよう。
富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製の「ARROWS Z ISW11F」(以下、ARROWS Z)は、au向けとしては初めて“F”を型番に持つスマートフォンだ。「ARROWS」は富士通が同社のタブレットやスマートフォンに冠するブランドで、ARROWS Zはドコモ向けに発表された「ARROWS Tab LTE F-01D」と同じARROWSブランドのモデルとなる。製品名の「Z」は「最上の」といった意味を持つ。「初号機でZだと、次はどうなるんだろう」という印象がなくもないが、それほど意欲的なモデルであることがうかがえる。発売は2011年11月下旬以降。「毎月割」適用後の新規価格は3万円台の見込み。
ハイスペックなのに「薄くて軽い」
ARROWS ZはデュアルコアCPUにWiMAX、HDサイズの4.3インチ液晶、1310万画素カメラ、防水(IPX5/IPX8等級)、ワンセグ、赤外線通信、おサイフケータイなど、auのスマートフォンに求められる機能やサービスを網羅したハイエンドなモデルに仕上がっている。その主な特長を写真とともにチェックした。なお、今回紹介するモデルは開発中の試作機のため、製品版とは外観や仕様が異なる可能性があることをご了承いただきたい。特に、発表会場で展示されていたARROWS Zは、ソフトウェア面で固まっていない部分が多かった。
サイズと重さはいずれも「検討中」となっているが、現時点で判明しているスペックはサイズが約64(幅)×128(高さ)×10.1(厚さ)、重さが約131グラム。ハイスペックな防水端末というと分厚いイメージが大きいが、ARROWS Zに触れた第一印象は「薄くて軽い」だった。4.3インチ液晶を搭載しているだけあって幅は広くやや手に余るが、防水フルスペック機でこの薄さは特筆に値するだろう。各社の夏モデルではサイズを考慮してワンセグを搭載しないモデルもあったが、ARROWS Zではワンセグもサポートしている。OSはAndroid 2.3.5だが、展示機では古いバージョンのAndroid 2.3.4となっていた。
プロセッサは「OMAP4」で、CPUには1.2GHzのデュアルコアを採用。ブラウザやゲーム、マルチメディアコンテンツなどの利用時に高いパフォーマンスを発揮する。下り最大40MbpsのWiMAXにより、インターネットサービスは特に快適に利用できるだろう。なお、Wi-Fi、WiMAX、3Gをすべてオンにしている場合はWi-Fi通信が優先される。WiMAXと3Gのみオンにしている場合、WiMAX対応エリアではWiMAX通信となり、WiMAXエリア外になると3G通信(WIN HIGH SPEED対応)に切り替わる。Wi-Fi、WiMAX、3G通信はステータスパネルからそれぞれワンタッチで切り替えられる。Wi-Fi/USBによるテザリングも可能だ。
ディスプレイの表示能力にもこだわり、従来のフルワイドVGA(480×854ピクセル)やQHD(540×960ピクセル)をしのぐHD(1280×720ピクセル)表示に対応していることも目を引く。フルワイドVGAに比べて約2.25倍に解像度が増し、より緻密な表現が可能になった。YouTubeなどにアップされたHD動画なども、そのままの解像度で視聴できる。
端子類は上端部に集中しており、Micro USB、Micro HDMI、イヤフォンジャックがある。Micro USBとMicro HDMIは1つのカバーでまとめられている。イヤフォンジャックにもカバーが付いているのは少々煩わしい感もある。「REGZA Phone IS04」は同じく防水対応ながらカバーは付けず、ジャックの奥に蓋を施すことで浸水を防いでいるので、ARROWS Zも同様の仕様にしてほしかった。着信ランプはディスプレイ右上にあり、着信時に光るランプは7色から選べる(Eメール受信時のランプは5色)。
バッテリー容量は1460mAhと標準的。設定した残量までバッテリーが減ると自動で起動する「ecoモード」を備えているので活用したい。ecoモードの内容として、画面の明るさ、バックライト消灯時間、各種通信機能のオン/オフ、ライブ壁紙などを個別に設定できる。別売りだが充電用の卓上ホルダが用意されているのもうれしい。ただ、ドコモの「F-12C」と同じように、ホルダにセットするとホームキーなどが隠れてしまう。
ARROWS Zは今回発表された秋冬モデルでは数少ないMicro HDMI端子を備えたモデルであり(HTC EVO 3D ISW12HTはMicro USB経由の変換ケーブルが必要)、HDMI対応のテレビなどに別売りのケーブルを接続すると、写真や動画などを出力できる。説明員によると、ホーム画面やその他のアプリなど、写真や動画以外のコンテンツを出力できるかは未定とのこと。また「著作権保護を考慮して」(同)、端末単体で撮れるスクリーンショット機能は備えていない。
関連キーワード
au 2011年秋冬モデル | ARROWS Z ISW11F | ARROWS | WiMAX | HDMI | USB | バッテリー | Micro USB | ワンセグ | Wi-Fi | イヤフォン | 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ | 防水 | Android | Android 2.3 | カメラ | CPU | ディスプレイ | 富士通 | スマートフォン | 発表会 | アンテナ | au | 卓上ホルダ | デュアルコア | ARROWS Tab LTE F-01D | ハイスペック | 赤外線 | HTC EVO 3D ISW12HT | 着信ランプ | F-12C | FeliCa | 赤外線通信 | REGZA Phone IS04 | OMAP | おサイフケータイ | スクリーンショット | テザリング | WIN HIGH SPEED
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.