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田中社長、「同じiPhone 5sだから選ぶ理由はダントツのネットワーク」購入者が選んだ理由もやっぱり“プラチナ”(1/2 ページ)

KDDIは、9月20日の朝にiPhone 5s/5cの発売イベントを行った。参加した購入希望者に田中社長が訴えるのは、ここでも「プラチナ」な4G LTEの優位性だった。

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「みんなで月を眺めながら楽しい夜を過ごしました」

 KDDIは、9月20日の7時30分からiPhone 5sとiPhone 5cの発売記念イベントを東京原宿のKDDIデザイニングスタジオで行った。イベントでは、KDDI代表取締役社長の田中孝司氏が、関係者とiPhone 5s購入希望者に向けて、iPhone 5sとiPhone 5c、そして、それ以上にKDDIが整備してきた「800MHz帯対応 4G LTE」の優位性を訴求した。

20日5時30分におけるKDDIデザイニングスタジオ前の状況。この時点で約150名ほどが並んでいた。現場ではiPhone 5s購入希望とiPhone 5c購入希望で待ち行列を分けていた

先頭は19日の13時30分に到着していた。一番乗りを狙っていたわけではないが偶然そうなってしまったという。始発電車が動き出すころ整理券が配られて、事前に希望機種やイベント参加希望を記入したそうだ。イベント参加希望者には記念Tシャツも配られた(写真=左)。待ち行列には仮装して待つグループもいた。iPhone 5の発売イベントも参戦した名称不明戦隊は、新規加入を加えて今回晴れて完全編隊となったそうだ(写真=中央)。開場受付前にちょっとだけ顔を見せた田中社長と親しく会話するホワイト隊長。なんだ関係者と思いきや、なんとこれが初対面だった(写真=右)

購入希望者に“号外”が配られた。なお、iPhone 5s購入希望者“約”20名に聞いたところ、購入希望カラーで一番多かったのはなんと「スペースグレイ」だった。そのなかで「本当はゴールドが欲しかった」のは意外にも少数。KDDIを選んだ理由にほとんどが「800MHz帯対応 4G LTE」を挙げている

KDDIのiPhoneはダントツで史上最高

 田中氏は、プロモーションのキーワードで、auと新しいiPhoneシリーズの組み合わせを「史上最高」とした理由について、これまでも繰り返して訴えてきた800MHz帯対応4G LTEの整備を挙げた。田中氏は、俗に“プラチナバンド”と呼ぶこの4G LTEについて、従来のLTEから「一段とグレードアップしたもの」と述べ、その優位性の説明に田中氏は多くの時間を使った。

やはり、キーワードはiPhoneより「800MHzプラチナバンド」だった

 その内容は、KDDIが行ったiPhone 5sとiPhone 5cの取り扱い発表会や、通信障害対処完了報告のなかで言及したLTE整備計画と共通する。実人口カバー率を2014年3月末までに実人口カバー率99パーセントという広いカバーエリアと、日本全国で下り最大75Mbpsという“日本どこでも”利用できる高速データ通信を、発売イベントでも訴求している。「2012年と2013年にはトラブルを起こして、ユーザーにauのLTEに不安を与えてしまった。確かに2.1GHz帯基地局は、ソフトバンクモバイルより10パーセント基地局が少ないが、800MHzを足すとダントツの多さになる」(田中氏)

 田中氏は、800MHz帯を利用することで、室内で窓から離れたエリアやエレベータホールなどでも4G LTEが利用できるほか、東海道新幹線の東京新大阪間で4G LTEから3Gに落ちてしまうのが平均で1回あるかどうか、という社内の調査結果を紹介している。田中氏は、社内で行っている調査でも、3Gに落ちるエリアを見つけるのが困難なぐらいと説明する。「同じiPhoneでもネットワークがここまでできると、こんなに差がある」(田中氏)

 田中氏は、多くのユーザーが新しいiPhoneシリーズを購入できるように用意したサービスも紹介している。下取りプログラムでは、新しくiPhone 5を下取り対象としただけでなく、iPhone 5や従来から対象だったiPhone 4Sでも下取りポイントを「どこよりも高く、心をこめてアップした」ことをアピールした。

 さらに、数多くのキャンペーンを行っていることにも触れ、特に、発売前日の19日深夜に発表した「U22 auにかえる割」を紹介したが、ここでも田中氏は、NTTドコモとソフトバンクモバイルを含めた3キャリアの競争において、ユーザーは、端末、ネットワーク、コンテンツ、料金、サポートなどを比較して選択するものの、端末は3キャリア共通、価格競争も3キャリアほとんど変わらない状況で、「ネットワークはキャリアの最も重要な価値なので、(KDDIは)ダントツのことができるんじゃないか」(田中氏)と、800MHz帯対応の4G LTEをアピールした。

NTTドコモもソフトバンクモバイルも下取りや割り引きキャンペーンなど数多くの施策を用意しているが、キャリアとして重要なのはネットワークの価値と田中氏は訴える

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