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「auはCSフォールバックなしにしたい」――田中社長がVoLTEについてコメント一言ニュース

KDDIの田中社長は、「auはVoLTEのCSフォールバックをなしにしたい」と発言。LTEネットワークの広さを同社の強みとして改めてアピールした。

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KDDIの田中孝司社長

 「auはVoLTEのCSフォールバックをなしにしたい。問題発言かな?」――決算会見でVoLTE導入について尋ねられたKDDIの田中孝司社長は、このように説明した。

 「CSフォールバック」とはLTE網のパケット通信を3Gの回線交換方式に切り替える技術のこと。VoLTEはLTEエリア内でのみ利用できるIP通信方式の音声通話規格で、それ以外の3Gエリアでは従来の回線交換方式に切り替えることで通話が可能になる。LTEには従来の音声通話で利用していた回線交換の仕組みがないためだ。

 国内の実人口カバー率99%というLTEネットワークの広さを強みとしているKDDIとしては、CSフォールバックが必要ないくらい他社よりもLTEのエリア展開に優位性があるのだろう。ただしCSフォールバックはLTEの標準技術のため、auのVoLTE対応端末でも技術的には可能だ。

 田中社長は「VoLTEを導入したら通話音質が少しよくなって、料金も徹底的にやろうと思えばできる」と話したが、「VoLTEが落ちないようにしないといけない気持ちが強い。また、VoLTEの力はデータ通信との連携で、そちらが本命」とあくまでLTEのエリア整備に注力する姿勢を示した。

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