徹底比較!mineoとauの新料金プランはどちらが得?:SIM通
auのMVNOとして注目を集めているサービス「mineo」と、auの新料金プランはどちらがお得なのでしょうか?
格安SIM界に衝撃の走ったKDDI(以下au)回線網を利用した初の格安SIMと、通話し放題のau新料金プラン。一体どちらが得なのか、データ通信と音声それぞれ比べてみました。
28分半以上通話をする場合はau、28分半未満ならmineo
まずは音声通話プランから比較してみましょう。
料金プラン名 | 月額料金 |
---|---|
電話カケ放題プラン(スマホ) | 2,916円 |
電話カケ放題プラン(ガラケー) | 2,376円 |
※スマートフォン向け電話カケ放題プランはLTE NET(324円)及びデータ定額プランの契約が必須 |
auの新料金プランは国内通話を原則無料としているため、1分いくらや30秒いくらという価格設定はありません。そのため、どこへ何時間かけても定額です。
ちなみに、対象固定回線とのセット契約をする「auスマートバリュー」を組み合わせることで、980円もしくは1,522円を毎月割引にすることもできます。
一方、格安SIMの「mineo」はというと、
料金プラン名 | 月額料金 | 通話料金 |
---|---|---|
音声通話 | 658円 | 21.6円/30秒 |
「mineo」はデータ通信に月額658円プラスすることで、090/080からの発信ができる「音声通話」を提供。最低の月額料金は1Gバイトの高速データ通信に音声通話をプラスした金額1,717円となります。
また、mineoのデータ通信に音声通話プランが付いたデュアルタイプは、30秒あたり21.6円の通話料金が発生します。
どちらのプランが自分に合っているかを判断するには、月の通話量が目安のひとつとなります。auの電話カケ放題プラン(スマホ)の基本料金2,916円からmineoの基本料金1,717円を引きます。mineoの通話料金でそれを割って通話時間に換算すると、約28分半という答えになります。つまり、28分半以上通話をする場合はau、28分半未満であればmineoが安くなります。
特徴に差が出ているデータ定額
続いて、データ定額プランを比較してみましょう。
データ定額容量 | 月額料金 |
---|---|
2Gバイト | 3,780円 |
3Gバイト | 4,536円 |
5Gバイト | 5,400円 |
8Gバイト | 7,344円 |
10Gバイト | 8,640円 |
13Gバイト | 10,584円 |
※上記プランに加え、LTE NET(324円)及び音声通話プランが必要となります |
auは利用するデータ容量によって、ドコモ、ソフトバンクよりも細かくプラン分けをしているのが特徴。今年中には自身のデータ量を家族に分け与えることができる「データギフト」を導入する予定です。
さらに、データ容量が足りなくなった場合は0.5Gバイトを594円、1Gバイトを1,080円で追加チャージもできます。
一方、格安SIMの「mineo」のデータ通信を利用するプランはどうなっているでしょうか。
プラン名 | 高速データ通信容量 | 月額料金 | 通話 |
---|---|---|---|
シングルタイプ | 1Gバイト | 1,058円 | × |
2Gバイト | 1,706円 | × | |
3Gバイト | 2,516円 | × | |
デュアルタイプ | 1Gバイト | 1,717円 | ○ |
2Gバイト | 2,365円 | ○ | |
3Gバイト | 3,175円 | ○ |
これまでデータ通信のシングルタイプ、データ通信&電話のデュアルタイプともにデータ通信容量は1Gバイト/月でしたが、2014年8月5日より、それぞれ新たに2Gバイト/月、3Gバイト/月のプランがスタート。プラン選択の自由度が生まれ、より使い勝手のいいものになりました。
シングルタイプとデュアルタイプの違いは通話ができるかどうかだけで、データ通信容量に変わりはありません。
また、mineoも100Mバイトあたり162円で追加チャージが可能なほか、余ってしまったデータ容量を家族に分け与えることが可能です。
※繰り越したデータ通信容量は翌月のみ有効。
まとめ
音声プランとデータ定額プランを比較してきましたが、両社とも大きな違いがあることがわかりました。
・通話し放題が圧倒的に魅力なau
auの新料金プランは通話し放題が圧倒的に魅力。しかしながら、月額料金が割高なのも事実です。音声とデータを組み合わせると最安の2Gバイトでも7,020円(通話定額+LTE NET+データ定額2を足した金額)。
通話定額を使わないという人は、これまでのプランよりも割高に感じるかもしれません。
・割安感の光る「mineo」
mineoは格安SIMの例に漏れず割安な料金プランが魅力です。新たに追加された2Gバイト、3Gバイトの料金もauの新パケットプランよりも約半額ほど安く、選択の自由度が広がったことで新たなユーザーの獲得に繋がることでしょう。しかし、通話料金が30秒あたり21.6円かかるというのは、通話メインな人だと逆に値上がる可能性も否めません。
通話もパケットもたくさん使う人はau。賢く手ごろな料金で持ちたい人はmineoがおススメという結論になります。
また、通話を重視するならauのガラケー+電話カケ放題契約、データ通信を優先したいなら、mineoの1,058円プランで2台持ちするのもアリかもしれません!
※料金はすべて税込です
※料金プランはすべて8月1日発表時点のものです
※「mineo」は3Gしか入らない環境では音声通話のみ対応です
>>関連リンク
関連キーワード
mineo | データ通信 | パケット定額 | 料金プラン | 格安SIMカード | LTE(Long Term Evolution) | auスマートバリュー | ケイ・オプティコム | KDDI | MVNO
関連記事
- 広がる選択肢:「mineo」が月2G/3Gバイトプランを追加 新端末「AQUOS SERIE」もラインアップ
「mineo」は8月5日から、月間2Gバイトと3Gバイトの新プランの提供を開始する。また新端末としてCAやWiMAX 2+も利用できる「AQUOS SERIE」を追加した。 - 「mineo」の“ここ”が知りたい 第3回:DIGNO Mの使い勝手は? プリインされているauアプリは使える?――「mineo」
ケイ・オプティコムがauのネットワークを使って提供している通信サービス「mineo(マイネオ)」の“ここ”が知りたい第3回では、セットで販売されるスマートフォン「DIGNO M」についてレビューする。 - 「mineo」の“ここ”が知りたい 第2回:3G通信できなくても問題ない? 4G LTEの実効速度はどれくらい?――「mineo」
auのネットワークを使ったMVNOサービス「mineo」ではデータ通信に3Gが利用できないが、問題なく通信できるのだろうか。また4G LTEの実効速度はほかのauスマホと比べてどうか? ネットワークの設定方法は? - 「mineo」の“ここ”が知りたい 第1回:料金はどれだけ安い? 既存のauスマホでも利用できる?――「mineo」の基本をおさらい
au初のMVNOとして、ケイ・オプティコムが通信サービス「mineo」の提供を開始した。料金やデータ通信量、対応機種などの基本事項をおさらいした。 - ルータープリンスの「5分で知る最近のモバイル通信&ルータ事情:au初のMVNOが好調/ドコモ版iPad発売とテザリング封じの関係/auのWiMAX 2+スマホは速度制限あり?
KDDIのLTEネットワークに対応する初のMVNOサービス「mineo」が話題を集めている。一方で、ドコモのiPad発売を受けて一部機能が利用不可になるなどの問題も。プリペイドSIMでは、外国人旅行客にも使い勝手のよい「30日間使い切り」の製品が登場した。 - ケイ・オプティコム、auのLTE網を使った格安SIM「mineo」発表 「DIGNO M」とのセットプランも
ケイ・オプティコムが月額980円で1Gバイトまで使える格安SIMサービス「mineo」を発表。auのLTE網を使ったMVNOサービスで、下り最大150Mbpsの高速通信が利用できる。京セラの「DIGNO M」もセット販売する。
関連リンク
Copyright:(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.