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MozillaとKDDIら、Firefox OS搭載の“新カテゴリー”端末を共同開発スライド型や折りたたみ型も

Mozillaはこのほど、各国キャリアと協力してFirefox OSを搭載した新しいカテゴリーの端末開発を行うと発表した。

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 米Mozillaは3月1日(中央ヨーロッパ標準時)、KDDI、韓LG U+、スペインTelefonica、米Verizon Wirelessと共同で、Firefox OSベースの新カテゴリー携帯電話を開発すると表明した。

 Firefox OSによる「より直感的で使いやすい体験」の提供を目的に、各社がMozillaコミュニティに協力。スマートフォンならではのアプリやコンテンツ、地図、音楽プレイヤー、カメラ、ビデオといった機能に加え、通話やメールなどの基本機能、LTEやVoLTEなどのサービスもサポートするという。開発されるデバイスは折りたたみ型やスライド型、ストレート型などさまざまな形状のものを想定しており、2016年に提供することを目指している。

 Mozillaプレジデントのリー・コン氏は共同開発構想に合わせて、「Firefox OS とWebの力を生かして、エントリーレベルの携帯電話を作り直し、最先端のプラットフォームとして提供していきます。KDDIやLG U+、Telefonicaそして Verizon Wirelessといった通信事業者とともに、他にはないサービスを新興国と先進国の市場に向けて提案することができて、大変喜ばしく思っています」と声明を発表した。

 またKDDI商品統括本部長 執行役員の山本泰英氏も、「当社は2014年12月に発表した世界初の4G LTE対応の高機能Firefox OSスマートフォン『Fx0』で高い注目を集めており、Firefox OSには無限の可能性があると強く信じています。KDDIは長年、日本の成熟した携帯電話市場で高い競争力を発揮してきており、この新しいコンセプト製品のMozillaコミュニティによる開発に貢献できるものと確信しております」とのコメントを寄せている。

 そのKDDIは2月27日、Firefox OSを搭載した革新的なIoT端末を開発する米Nonohmへの出資を発表している。Nonohmは第1弾デバイスとして、ユニークなフォルムの全く新しいデバイス「Runcible」(ルンシブル)のコンセプトおよびプロトタイプを、「Mobile World Congress 2015」(スペイン・バルセロナ)のMozillaブースで発表した。

photophoto 「Runcible」(ルンシブル)のプロトタイプ
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利用コンセプト

 Runcibleは従来のモバイルデバイスでも、ウエアラブルデバイスでもないデザインが特徴。動作時のメモリー容量や消費電力が少ないといったFirefox OSが持つ利点を生かしたIoTデバイスで、GPSやディスプレイ、周辺機器のコントロールなど、さまざまなデバイスと連携ができ、生活必需品としてあらゆるシーンで利用できるという。

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