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新しいAQUOSスマートフォン、カメラの実力は?――スーパースロー映像と静止画を徹底レビュー(1/2 ページ)

シャープの夏モデルで注目したい機能の1つが「カメラ」だ。ドコモ、au、ソフトバンクから発売される3機種が「GR certified」を取得したほか、スーパースロー映像の撮影も可能になった。その実力に、フォトグラファーの永山昌克が迫る。

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 シャープが今夏投入する新しいAQUOSスマートフォン「AQUOS ZETA SH-03G」「AQUOS SERIE SHV32」「AQUOS Xx」の3モデルは、リコー「GRシリーズ」開発メンバーによる画質改善認証プログラム「GR certified」を取得し、F値が1.9の明るいレンズを採用するなど、こだわりの画質が大きな見どころだ。果たしてその実力はどれほどのものか。さまざまなシーンで撮影をしてみた。

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夏のAQUOSスマートフォン3機種。AQUOS ZETA SH-03Gのホワイト、AQUOS SERIE SHV32のグリーン、AQUOS Xxのアンバーブラック

 まず、3機種のカメラのスペックをおさらいしておこう。メインカメラは有効約1310万画素CMOS、インカメラは有効約210万画素CMOSのセンサーを搭載している。F値が1.9のレンズと、レンズ位置を制御して手ブレを抑える光学式手ブレ補正により、暗いシーンでも明るく鮮明に撮影できるのが特徴だ。

 新しい撮影機能として、後述する「スーパースロー映像」が追加された。白飛びや黒つぶれを抑えた一枚を撮れる「HDR撮影」、ガイド線に合わせるだけで最適な構図で撮れる「フレーミングアドバイザー」、ぼかし位置を後から調整できる「背景ぼかし」なども利用できる。

 ディスプレイサイズはAQUOS ZETAが5.5インチ、AQUOS SERIEが5インチ、AQUOS Xxが5.7インチ。いずれも3辺狭額縁のEDGESTスタイルを採用しており、カメラ撮影時には、まるで風景を切り取っているかのような体験ができる。

 今回はAQUOS ZETA SH-03Gを使って撮影した。

世界最高となる2100fpsのスーパースロー映像

 夏のAQUOSスマートフォンのカメラ機能でまず注目したいのは、スマホでは世界最高となるスーパースロー映像の撮影ができること。これは、最新のハイスピードCMOSセンサーによってフルワイドVGAで秒間210枚、フルHDで秒間120枚のハイスピード撮影を行う機能だ。

 さらに独自の画像処理によって、撮影した動画のフレームとフレームの間を補間し、フレーム数を最大で10倍に増やすことができる。これによって得られる映像は、なんとフルワイドVGAでフレームレート2100fps、フルHDで1200fpsに対応。肉眼では見えなかった細かい動きまではっきりと写る超スローな映像が気軽に楽しめる。

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スーパースロー撮影したあとは、実際にスロー再生するシーンを緑のバーで調整できる

 下の動画は、スーパースローで撮影して動画に保存したもの。まるでミュージックビデオのような雰囲気のある動画となった。

撮影モード:スーパースロー フレームレート:1200fps 画像サイズ:フルHD
撮影モード:スーパースロー フレームレート:2100fps 画像サイズ:フルワイドVGA

 もうひとつのトピックは、タイムラプス撮影(微速度撮影)機能を備えていること。1〜10秒おきに静止画を撮影し、それがカメラ内で動画として自動的に合成される機能だ。例えば、雲や星空の動き、車窓の風景などをタイムラプスで撮影すると、動きの変化が短時間に凝縮されたダイナミックな映像に仕上がる。

 下の動画は、展望室からの眺めをタイムラプスで撮影したもの。多くの人や車が慌ただしく行き交う都会らしい映像となった。

撮影モード:タイムラプス
撮影モード:タイムラプス

 なお、動画の画像サイズは、通常撮影の場合も、タイムラプス撮影の場合も、最大で4K2K(3840×2160ピクセル)に対応する。非常に精細感が高く、4Kテレビでの鑑賞用にもうってつけだ。

約1310万画素CMOSセンサーによる高精細な表現力

 2014年11月に発売された「AQUOS ZETA SH-01G」に加え、この夏のAQUOSスマートフォンは、画質改善認証プログラム「GR certified」を取得していることが特徴のひとつ。これは、画質に定評のある高級コンパクトデジカメ、リコー「GRシリーズ」の開発メンバーが中心となって、カメラ画質の開発をアシストし、審査と認証を行うものだ。

 その内容は、カメラモジュールの光学特性、画質特性、製造特性などだ。つまり、AQUOSスマートフォンのカメラ機能は、カメラのプロによるお墨付きの画質ということになる。そんなこだわりの画質を見るために、AQUOSスマートフォンを持って街のスナップ写真を収めてみた。

 下の写真は、広場の巨大モニュメントを見上げるアングルで捉えたもの。AQUOSのカメラは、35ミリフィルム換算で約28ミリ相当という広い焦点距離を持つので、こうした大きな建造物も迫力のある構図で撮影できる。しかも画面四隅までシャープに記録。金属の硬質な素材感がリアルに再現されている。

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撮影モード:おまかせオート 感度:オート WB:オート

 表現力の豊かさは次のカットでも確認できる。やや逆光の条件だったが、フルオートのままで暗部がつぶれることなく、見た目に近い色と露出で撮影できた。歴史ある建造物の外壁をシャープに描写できている。

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撮影モード:おまかせオート 感度:オート WB:オート

 近景の場合はどうだろうか。次は、神社の門を見上げるアングルで撮影したもの。やはり解像感は良好だ。明部から暗部までを滑らかに描くトーンの再現性も悪くない。奥行きを感じさせる立体的な描写となった。

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撮影モード:マニュアル 感度:ISO50 WB:太陽光

 次は、レンズ前10数センチまで近寄って撮ったもの。クリアで見栄えのいい発色傾向を確認できる。ルドベキアの黄色やアジサイの青、葉っぱの緑などが実際以上に鮮やかに表現されている。

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撮影モード:マニュアル 感度:ISO50 WB:太陽光
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撮影モード:マニュアル 感度:オート WB:オート

 暗所での画質を見るために、光量が乏しい室内をフラッシュをオフにして撮影した。かなり暗い場所だったが、レンズの開放値がF1.9と明るく、光学式手ブレ補正に対応しているので、感度をあまり高めることなく撮影できた。ステンドグラスのカラフルな色彩は、その場で感じた印象どおりの仕上がりといっていい。

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撮影モード:マニュアル 感度:ISO100 WB:オート

 次は、さらに暗い博物館内で写したバイクのエンジン部分を撮影した。ISO感度を調整せず初期設定のオートのままで撮影してみたところ、気になる暗部ノイズはほとんど見られない。発色の低下もなく、鮮やかな赤とメタリックな質感が的確に描写されている。

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撮影モード:マニュアル 感度:オート WB:オート

提供:シャープ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2015年7月22日

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関連リンク

「AQUOS ZETA SH-03G」の商品特長、スペック詳細情報を掲載。

「AQUOS SERIE SHV32」の商品特長、スペック詳細情報を掲載。

「AQUOS Xx」の商品特長、スペック詳細情報を掲載。

楽しさとサポートを提供するメーカー公式サイト。


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