IP電話サービスとは、インターネット回線を通じた音声通話を可能にするサービスのことです。このサービスでは、「IP電話アプリ」と呼ばれるアプリを利用すると、「050」から始まる電話番号を取得でき、通常のスマホより割安な通話料で電話をかけることができます。主なIP電話アプリには、「050 plus」や「LaLa Call」などがあります。
「050 plus」は、NTTコミュニケーションズがほかのMVNOに先駆けて提供を開始したIP電話アプリのさきがけ的存在。通常月額324円が発生しますが、「OCN モバイル ONE」の「音声対応SIM」を利用している場合は、月額料金が無料になります。また「データ通信専用SIM」を利用している場合は、半額の月額162円で利用できます。
「LaLa Call」はケイ・オプティコムが運営しているサービスです。月額料金は108円ですが、同社の格安SIM「mineo」ユーザーの場合は、月額料金が無料になります。
使い勝手は、標準の電話アプリとほとんど変わりません。ダイヤルキーを表示して、電話番号を入力して、発信ボタンをタップして発信します。端末のアドレス帳を利用する仕組みになっているので、あらためて電話番号を登録し直す必要もありません。以下は、「050 plus」の画面です。「電話帳」のほか、「履歴」で発着信履歴も確認できます。
国内の通話がかけ放題になるサービスを提供しているIP電話アプリもあります。ニフティの「NifMoでんわ」は月額1404円を支払うことで、国内での通話がかけ放題になります。利用できるのは音声通話対応SIMに限られるため、例えば同社の「3GBプラン」(月額1728円)と組み合わせると、月額3132円から利用できます。通話する機会が多い人は、こうしたIP電話アプリの利用を検討してみるといいでしょう。
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